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多動気味の息子を学習机に向かわせ、座らせた方法

多動傾向があると中々椅子に着席してくれません。息子も多少はマシになったものの、食事中も最後まで座っていられません。そんな息子ですが、学習机には自ら椅子を引いて着席することも増えました。
早めの対策をしてきてよかったと思ったことの一つです。

1. なるべく早めに机を買ってしまう!

幼稚園に上がる前、できれば1歳代に子供用の学習机を購入しました。

イヤイヤ期になれば苦戦すると思っていたので、早めに手を打ちました。

幼稚園は入園式の時には椅子に座りますし、粘土や工作などの作業をします。
多動傾向があると「は〜い!お椅子に座りましょうね〜」と言われても座れません!座る事自体が苦痛だったりします。初めての事に対して抵抗がある子も多いです。
「座って作業をする」という習慣をおうちで身につけてあげることが入園後の生活をスムーズに送るために大切です。

我が家では1歳に幼児用の机と椅子を買い、リビングに置きました。
2万円程度でしたが、6歳くらいまでは高さを調節して使えるらしいので、2歳で買ってもコスパもいいと思います。
体もどんどん発達する時期ですから、椅子や机の高さが調整できるものがいいかと思います。
ダンボールでできた机と悩みましたが、木でできた物を購入しました。

2歳児に多動過ぎて、座って食事もできなかった息子ですが、購入した机では、「自分の机と椅子=自分のもの」というのが嬉しかったようで、 長い時間ではありませんが、ちょこんと座っていました。
ピカピカのしっかりした机が自分のものという喜びがあったのだと思います。

2. 最初のステップは発達障害の〇〇を利用して座ってもらった!

2〜3歳くらいになると幼児向けのドリルなど本格的に始めるご家庭もありますね。
しかし、発達凸凹でお絵かきが嫌いなタイプではペーパーをさせるのは難しく、多動があれば椅子に座ってもくれません。

本人が好きなら別ですが、最初からペーパーワークをやる必要はありません
手先が不器用な子は鉛筆を握ったりすることすら嫌がることもあります。まずは椅子に座り、机で作業をするという「形」が大事です。

発達障害の特徴として「こだわり」がある子も多いですよね。こだわりは一見ネガティブな感じですが、このこだわりに没頭しているときは多動があっても静止する子がいます。我が息子がまさにそれでした。
私はそれを利用して息子を座らせ、ペーパーワークをしてもらうまで成功しました。

息子は多動ではあるものの、ある一点のこだわりに夢中になるときは体が静止します(笑)
それは回るものです。室外機が大好きで外で回転している室外機の前で立ち止まり、眺めるんですよ。ほっといたら2時間くらい見てた時もありました。

座ってもらう時に具体的にしたことは・・・

・椅子に座らせて、机に向かわせて、大好きな歯車を回す
・プラレールのスイッチを入れて回る車輪を眺める

など、息子が夢中になれるこだわりを取り入れました。

そして、椅子に座った時に大げさに褒めたんですね。「うわ〜!!椅子に座ってる!感動した!写真撮っていい?」などと、本人が椅子に座った時に褒めました。
次に、椅子に座って机の上で何かをした時にもっと褒めました。「おお!!椅子に座って〇〇しているんだね!」と。

ただし、息子が過集中している時には、声はかけないようにしました。私の声で集中力が途切れてしまうのが嫌だったので、様子を見守り、集中力が途切れた時に「すごい集中力があるね!◯分も座ってたよ!」「椅子に座って机で〇〇してくれてお母さん嬉しいなぁ!」などと声をかけるようにしました。

これから長年にわたってお世話になる机と椅子。 最初はポジティブなイメージを植え付けることから始めました。
多動があっても好きなことは集中しますから、座って何かに没頭できたらOKとしました。
習慣というのは小さければ小さいほど、身につきやすいので、本人が座って楽しく出来ることを見つけてあげることを意識するようにしました。

3. スモールステップ&時短で始めて褒めること

椅子に座るという行為は、体を動かしたいタイプには苦痛を伴うことです。大人でも遊園地でアトラクションを3時間じーっと直立不動で待てと言われたらしんどいですよね。
まずは短い時間から徐々に慣らしていきます。1秒たりとも座れない子なら、3秒、5秒だけと超短くしてスタート。最初から高い目標を設定すると、親がイライラしますからね。
大事なことは毎日継続していくことです!

息子もワークをやるときなんか3分も座らないですが、最低1日1回はお尻を椅子につけて机で何かをするということを続けています。

「机でコマ回してみようか」などいくつか提案し、子供に選ばせたり、机の上に子供が食いつきそうな物を置いたりして誘います。
「椅子に座ってみよう」「椅子に座って〇〇しようよ」などです。
椅子に座るのが苦痛なら、大きな画面とDVDプレイヤーやタブレットで、短時間だけ好きなアニメなどの動画やDVDを見ることから初めてもいいと思います。
座って観れたのなら「こんなに長い間座ってられたんだね!」と座ってたことを褒めてあげます。

多動傾向というのは早い段階で出てくることが多いです。子どもの頃に落ち着きがなくて注意ばかりされると自己肯定感が低くなってしまうと言われています。自信も無くしてしまい、勉強だけでなく、人生がハードモードになりかねません。
逆に早い段階で特性が出てくるというのは、早めに気がつけます。早めに対策もしやすいので、脳がまだまだ発達している子どもの間に困り感を無くしてあげたいと思っています。