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転勤族が療育を受けるときにしたこと

2020年8月28日

息子は待機→転勤→待機を経て、3歳8ヶ月後半から療育を受けています。転勤族が療育を受けるまでの道のりは結構ハードでした。

1. 療育は自治体によって違う!

療育は自治体によって様々です。福祉が充実しておらず、ほとんどない所もありますし、市が介入して積極的に行っている所もあります。 公的な福祉が充実していなくても、民間の療育施設がある地域もあります。逆に官民ともに療育施設に乏しい地域もあります。

現在居住してる広島県の市は、田舎の割に療育機関が豊富です。 また、市が療育の補助をしており、当時所得によって費用負担に差があったものの、数千円で療育が受けられました(2020年は年少未満は有償、年少以上は無償になっています。)。

2. 公的な援助がある療育の場合の手続きが面倒

公的な援助、つまり税金が療育に補助として使われる場合、場合によっては療育を受ける資格なしと見られることもあります。特にグレーゾーンの場合、役所の担当者では話にならないこともあります。(医師からも保健師からも療育を勧められた上、前の市役所の保健課経由で話が通ってたのに、「2歳ってこんなもんじゃないですか?(わざわざ療育受ける必要あるんですか)」とあしらわれました。)。

そして現在の市では療育は市の補助が出ているため、

1.市の保健所に発達相談(自ら電話して保健師さんと発達相談の予約を取る)
2.希望する施設に見学予約し、見学する(実際に子どもが療育を体験します)
3.希望の場所が空いていれば通所手続き、待機なら待機リストに載せてもらう。
4.療育機関に空きがあり、通所が確定したら家庭訪問&通所の手続き
5.市役所の障害福祉課で「通所受給者証」の発行手続きを行う
6.通所受給者証が手元に届いたら、療育スタート

という流れでした。私が契約した療育機関では家庭訪問があり、言語聴覚士さんに生育歴や困り事などを相談し、療育でどの困り事を改善するかを話し合いました。
施設によっては家庭訪問はないかもしれませんが、困り事を聞き取る面接(個別相談)はあるはずです。

完全民間の療育機関は高い?

完全に民間運営の療育機関もあります。都市部には多いかもしれません。療育手帳を持っている子でないと通所できない施設もあるようですし、療育施設によってまちまちです。療育機関というより私塾扱いのところもありますし、費用が全額負担なら料金もかなり高額になります。金銭的にかなり余裕がないと空きがあっても利用できないこともあるので、通いたい施設の料金はチェックが欠かせませんね。

3. 療育施設を選ぶポイント

療育は習い事のように週1で行われる施設が多いです。私がお世話になっている所は、親も一緒に参加するスタイルなのかで疲れます(笑)。療育機関を選ぶポイントとしては

・幼稚園に通園しながら、通うことができる距離かどうか
・遠方で園を丸一日休まなければいけない場合、その価値がある施設かどうか

幼稚園にも通わせたい場合は、幼稚園を早退または遅刻という形で通園になります。療育はどこも混み合っています希望した療育機関で時間を選べればラッキーという感じです。 都市部では人口も多いので、丸1年待機ということもあるようです。

転勤族では希望する療育施設を選んで待つなんて悠長なことはできません。 ですので、余程のことがない限り、空いているところに通所するしかありません。人気の施設は待機人数も多いですので、待機している間に子どもの脳は成長してしまいます!

転勤族が療育を考えるポイント

転勤がつきまとう場合、常に療育についても考えていかないといけません。夫の仕事は転勤先が1週間前に変わった・・・と唐突なことも起きるので、家族は振り回されっぱなしです。
ひとまず転勤先が出てきたら、下記のことをしています。

(1)転勤先に療育機関があるかどうかを調べる
(2)入園できる幼稚園(保育園)があるか、小学校への就学はどうか
(3)転勤予定先の保健センターや障害福祉課などに問い合わせ

(1)(2)に関しては、おおよその転勤先候補がわかれば、時間のあるときに必ずネットなどで調べておきます。それによって、「ここにはついていける」「ここは絶対に無理」というのを大まかに把握できます。

(3)については、転勤が決まってから、今の自治体に相談し書類などを作ってもらえるといいかもしれません。島にいた時は電話で転勤先の保健センターに申し継ぎをしてくれ、書類も郵送していただくなど、手厚くフォローしてくれた保健師さんもいらっしゃいました。どこまでフォローしてくれるかはその人次第かもしれませんが、転居後の療育をスムーズに進めるための書類くらいは貰っておきたいものです。

絶対に無理な場所(療育が受けられない、理解がない自治体)に転勤なら
・今の場所に止まり、夫だけ単身赴任してもらう
・福祉が充実した自治体に家を購入してしまう

などの対策を考えられます。

特に(2)の場合、幼稚園や保育園が「障害児または療育に通所している子は面倒見れないからお断り」である場合、療育園へ通わざるを得ないかもしれません。また、療育園で伸びればいいですが、グレーゾーンの幼児の場合、通常園の方が定型発達児からの影響で協調性や社会性が伸びることもあります。
療育園でオーダーメイドで就学に向けた幼児教育やソーシャルスキルトレーニングをしてもらえるなら、多人数の幼稚園より、療育園の方がいいかもしれません。
どこに通園するにしても、子どもが就学に向けて困り感を減らせ、いい刺激を受けて脳が伸ばせる教育施設を選んであげたいですね。