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発達障害は個性?困りごとを改善するための方法

2020年8月28日

近年は発達障害ブームと言われるほど、発達障害という言葉が一般化してきましたね。巷では色々な本が出ています。当事者の本、ペアトレの本、専門家の本など。メディアは発達障害の困り感より才能を記事にしたがりますが、才能開花させる発達障害当事者って少ないと思います。

1. 発達障害は天才ではない

真実かどうかは知りませんが、発達障害だったのでは?と言われている歴史上の偉人は多いですね。著名人で発達障害があるとカミングアウトしている方も多いです。でも、もう既に亡くなっている偉人と既に成功している著名人を出されて「発達障害は天才だ!」と才能を押し付けられるのはイライラします。親としては前向きな希望は持てますがね・・・。
発達障害児で天才と言われるのは2E(twice-exceptional)と言われる発達障害とギフティッドがある人ですし・・・

また、「こだわり」があるから、研究者や芸術家が向いているなど言われます。果たしてそうでしょうか。芸術家なんて食うに食えません。研究者だってチームで研究を進めることも多いですから、協調性やコミュニケーション能力、プレゼン力がないと厳しいです。まだ食っていけると思うのはコツコツできる職人系の仕事かなぁ。SEも割と有名ですよね。でも、これもサポートする人あってのことだと思います。

結局はある程度の協調性やコミュニケーション能力を身につけないと、仕事の幅が狭まってしまうのではないかと思います。

2. 発達障害は個性?

発達障害についていくつかの勉強会に参加しました。そこで言われる共通のことは「生活する上でどれだけ本人が困り感があるか」が障害があるかないかを決めるラインだということ。

確かに、発達障害、特に軽度発達障害やグレーゾーンと言われる場合では適切な環境があり、困りごとが表面化しなければ生活に支障は出ません。ですので、集団生活に入ってから、社会人になってから、転職してからと環境が変わることで、障害となるレベルで困り事が表面化し、専門家の検査を通して「発達障害」に気がつく場合も多いです。

私の息子も「個性」の範囲というには、困り感が強く出そうだなと思ったので、早めに相談をしました。

本人が困っているのに周りから「それは個性だからね!!」と押し付けられて、本人がどう受け止めるかが重要だと思うのです。息子はまだ幼いですが、私は息子の困り感を個性とは捉えられません。
息子の発達障害の特性の中で「個性」と思えるのは、こだわりくらいです。「これができないと」将来的に自立した生活ができない事は困り事です。例えば、食事や排泄、頭にきても人を叩かないなどがそうですね。

周囲の前向きな捉え方というのはとても素晴らしいし、ありがたいと思います。でも全て個性で片付けるのではなく、自立に向けて伸ばした方がいい個性なのか、改善すべき困り事なのかを見極めることは大事だと思います。

3. 発達障害は改善できるの?

・発達障害は脳機能障害なので治ることはない
・発達障害の特性による困り感は改善することはできる

色々本を読んだりした中で、今はこのような考え方をするのがメジャーな様です。私が共感できたのは脳科学的な考えだと脳を発達させる事で発達障害の困り事が改善されるという考えですね。お医者さんが根本的に(手術などで)治すということはできなくても、療育やペアトレ実施による適切な関わり方で困り感を減らしていけるということでしょう。

実際に息子が療育を受け、環境を変え、ペアトレを実践した1年近くで、発達し、困り事が改善した面も多々あります。ですので、私は改善の速さや範囲には個人差はあるけど、適切な関わり方や療育などによって改善はできると感じています。

まだ幼児期の子どもですから、改善も早いのかもしれません。しかし、まだまだ発達の途中なので今後新たに困り事(壁)が出てくるかもしれません。

今は発達障害がビジネスになるほど、発達障害のサポートも多様化しています。逆に考えるとそれだけ困っている人が多いのだと思います。

お金はかかりますが、子どもに合ったサービスを利用できれば、ある程度、困りごとの改善をすることができると思います。逆にお金をかけても合わないサービスを受けると改善どころか悪化してしまうこともあるので、どのサービスが子ども、そして親に合うのか(親がサポートできることが大切です)見極めることは、とても大切になります。

4. 発達障害のサービスを利用するときのコツ

発達障害ビジネスと揶揄されている記事もみますが、当人や家族にとっては藁をもすがる思いです。
私も息子の療育関係に教育費とは別に100万近くかけてしまいました。我が家は自家用車を持つ選択を放棄したので、そのお金を回しました。

現在は集団無料相談会・勉強会など→(個人相談)→商品やサービスの売り込みという流れが主流だと思います。宣伝もうまく、魅力的なものも多いですね。しかし、

後で高額な商品を買わされたり、高額な療育プログラムに参加させられるのではないか・・・

そんな不安から、特に断るのが苦手な人は無料相談会などでも足踏みしてしまいます。

サービスに申し込む時は(特に無料の場合)必ず、その後に何かしらの勧誘があると考えた方が良さそうです。
強要してくることはないと思うのですが、向こうも商売。上手に乗せてくると思います。
流されて契約、または商品を購入し、受けたくもないサービスを受ける必要はありません断るのが苦手という人も多いです。私もそうです。

ですので、無料個別相談やお試しサービスを受ける時は、断りの文句も考えておきます。
「お金もないし、ちょっと考えさせてください。」「金銭的に難しいし、続ける自信もないので、今回はお断りします」と言って保留するか、はっきり断りましょう。

私が今まで利用した発達障害関連のサービスでは、しつこい勧誘はありませんでした。「これ以上は必要ないな」と思って断ったものもありますし、一旦断って、再度利用したものもあります。

失礼な態度を取らず、最後にきちんと「参考になりました。ありがとうございました」と社会人的な礼儀を重んじれば問題ありません。向こうも仕事ですから、断れることにも慣れています。