癇癪が治らない!幼児からできる発達凸凹息子のアンガーマネジメント
イヤイヤ期、第一次反抗期、ギャングエイジ、第二次反抗期・・・と育児書を見ると子ども時代は反抗期の連続よう。特に息子は発達障害の特性があるので、癇癪度合いも激しいです。
1. 癇癪を起こす理由を探る
ペアトレや療育に参加すると応用行動分析学(ABA)のABC分析に触れることが多いです。ABC分析に関してはググればすぐに出てきます。読んで字のごとく、癇癪の原因を探るものです。よくスーパーのお菓子の例が出てきますね。
小学館の育児サイト、HagKumにABAに関する記事があり、図付きで詳しく書かれています。
息子のことを相談した医師からも勧められて購入した『発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ』という本にもABAの実践方法例がイラスト付きで沢山載っています。
『発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ(Shizu著・平岩幹男監修)』(※クリックでアマゾンへ飛びます)
息子は衝動性や多動性が強く喜怒哀楽も激しいので、癇癪も激しい。しかも言葉も遅いので、「きえぇぇぇぇぇ!!」と奇声のオプション付き。これまでどれだけドン引きされたか・・・・
癇癪を起こす時は癇癪が起きる前の状況に原因があります。
例えば、息子の場合、
・眠い時
・疲れている時
・暑い時
・お腹が空いている時
・上手にブロックが作れない時(思い通りにならない時)
は機嫌が悪い状態ですから、機嫌が良い時に比べて癇癪を起こしやすい状況にあります。
息子の場合は衝動性も強くカッとなりやすいです。物を投げたりするのは大抵、遊んでいたパズルやおもちゃが上手くできない時です。特に眠いのに遊んでいると、集中力もありません。眠くてイライラ+遊びたい+上手くできないとネガティブな気持ちが蓄積され、消化できなくなって癇癪となって爆発することも増えてきました。
幼児の場合、癇癪の原因が何かを探るのは比較的簡単です。単純なことが重なっていたりするので、おしゃべりができなくても、よく観察すると把握しやすいです。
2. 親のイライラが子どもの癇癪を悪化させる?!
親がイライラすると癇癪の導火線に火を付けることになってしまいます。振り返ってみれば、息子が赤ちゃんの時は非常に大人しく、私も気持ちに余裕がありました。子どもが苦手だった私ですら「こんな可愛い子ずっと見ていたい!」と目がハートになってニコニコしていたので、息子もよく笑い返してくれたものです。
しかし、歩き始めるとイタズラばかり。そして発達の遅れも気になり出したら、私もノイローゼのようになってきて、ピリピリし始めました。すると、息子の癇癪も比例するように悪化したのです。
もちろん発達の過程や特性、生まれながらの気質もあるのでしょうが、家庭内に怒りの雰囲気が漂っている時は息子の癇癪も激しめだったりします。
朝も慌てていて「早くして〜!」とつい急かしてしまうと、息子も「幼稚園嫌!!」と行きしぶりが出ます。ですが、のんびりニコニコ支度した日は比較的すんなりと動いてくれることも多いです。
「早くしてよ!」と言いたくなる時には、「急かしちゃって、ごめんね!あと5分で(余裕があれば時計を見せて、時計の針が○時になったらなど見せる)お家を出ないと間に合わないから、急ごうね♪」と明るく言うようにしています。
本当は親が時間に余裕を持ち急かさないのが一番です。が、私も毎日パーフェクトにはできないので、言い方や声色を明るくして伝えるようにしています。
3. 親も子もできるアンガーマネジメント
発達の問題がある子の癇癪は本当に親の精神を抉ってきます。ちょっとした事で盛大な癇癪を起こしてくれますので・・・
子どもの負の感情に巻き込まれて怒り爆発が常習化する前にアンガーマネジメントで対策するようにしています。
子どもと一緒にできるアンガーマネジメントは限られますが、とてもシンプルな物ばかりで大人になっても咄嗟に使える対処法だと思っています。
深呼吸
ガストンの気分を整える絵本シリーズの『おこりたくなったらやってみて』という絵本です。これは主に深呼吸の方法が描かれています。感情のコントロールをするための幼児向けの絵本としては優秀でした。
シリコン製のボール
ホームセンターで買ったものです。握力トレーニング用らしいのですが、握りやすく、スクイーズボールより小さく子どもでも握れます。スクイーズボールがなかったのでこちらを買ったのですが、息子は意外と気に入ってくれました。
「ぎゅっとボール」とあだ名をつけて、「あたままくん(頭にきたら)の時はぎゅっとボール」と自分で言っています。転がしたりして遊んでしまい、イライラ中に手元にないことも・・・
別の行動をさせる(別のことに注意を向ける)
お茶を飲ませたりして別の行動をさせて注意をそらします。ただ、息子の場合は「お茶いや!!」と言って叩いてくることもあります。その時は息子の体を柔らかい羽のようなブラシでなぞったり、違うことを話しかけたりして注意を引きつけます。
あえて投げてもOKなものを用意する
どうしても何かしないと怒りが治らない時もあります。居ても立っても居られない、何かに当たらないと気が済まない、髪の毛を抜くレベル・・・そう言う時はピンポン球や小さくて軽い布のボールなどを用意して、壁に向かって投げさせています。外ではできませんので、お家の中限定、最終手段です。
基本的にはあまり相手にしないように心がけています。こちらもイライラするとイライラをぶつけ合うだけなので、いい結果にはなりません。私はどうしてもイライラが収まらず爆発寸前の時は「お腹痛し。トイレに行かねば!」と言ってトイレに言ってしまいます。
4. 衝動性を咄嗟に抑える習慣の大切さ
「ついカッとなって・・・」
という事態にならないように、衝動性を抑える練習を日々積む必要があります。カッとなるのは特性でもあるけど、悪しき習慣、癖でもあります。
小さい時にこの癇癪が癖になってしまうと、大人になるにつれ、損をすることばかりです。最悪の場合、この衝動性のせいで、人生が終わってしまうことだってあるんです。
息子の場合は深呼吸をメインにアンガーマネジメントの習得を目指しています。理由としては、握る系のものはその場にない場合があるからです。服を握ると言っても、水泳中にイライラしたら?水着ってピチピチだから握れませんので・・・
深呼吸はいつでも使えますし、大人になっても使えます。瞑想ほどではありませんが、長めにゆっくり息を吐くようにしています。息子と一緒に深呼吸をすることで私も理性を取り戻せたりしますので、習慣化するまでしっかり行いたいと思います。
怒りを覚える事は誰しもあります。頭に血が上る事にだって沢山遭遇しますが、咄嗟の怒りを散らす癖をつけておけば、カッとなっても瞬間的な怒りを散らるので、感情に任せて後悔するようなことをしなくてすみます。
溜め込んだストレスや怒りはスポーツで発散するのが一番健康的ですので、溜め込んだ怒りの発散方法も一緒に習得していきたいですね。
大人になっていざアンガーマネジメントをしようと思ってもなかなか上手くいきません。箸の持ち方や歯磨きと一緒で小さい頃からコツコツ積み重ねて行くことが大事なのだと思います。
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