発達障害グレーゾーンの子の強いこだわりを広げ、勉強方面へ繋げる!
発達障害がある子の特性として「こだわり」があります。息子ももれなくこだわりがあるのですが、そのこだわりが親が期待したものとかけ離れていたらどうしたら勉強面へ繋げられるか挑戦中です。
1. こだわりだって千差万別!数字に興味0な発達障害グレーの息子
教育ママの先輩方はまず読み書きそろばんを基本にしたとおっしゃられています。算数はかなり重要な教科です。
自閉傾向やアスペルガーの特性がある子の多くに見られがちな数字への興味。 こういうタイプの子って算数や数学が突出している子も多いですよね。今の所、息子は数字への興味はあまりありません(汗)。
唯一勉強に繋がりそうなのはブロック遊びやピタゴラスです。図形は好きなようで、対照的な形を好みます。発達障害の特性として、回る物への執着というのがあり、息子ももれなく回るものが大好き。
身近なものだと、外に出るたびに車のタイヤや室外機には食いつきます。水車や観覧車、クレーン車や消防車、エレベーターに付いているワイヤーを巻く滑車なども大好きです。
回転物依存症、回転物中毒といっても過言ではないほど、回るものに執着します。回らないものでも回そうとしますから・・・
回らないものであれば、石や排水溝がお気に入りです。特に放射線状や丸い形のもの。回らないものも興味あるのねと思ったのですが、やはり特定の形に強い興味があるようです。
算数のできる知人のASDの息子さんと同じく、時計にも執着し始めたので、「しめしめ、数字に興味を持ったな!これで算数に持っていけるぞ〜!」と思ったのですが、息子はなんと 時計の中身が好きだったのです!!
時計の中にある歯車・・・息子は歯車に魅了されてしまったのです!!!
YouTubeの動画では歯車の動画ばかりみたがります。今は時計の歯車にはまっていて目をキラキラさせながら見ています。確かに繊細で高度な技術を要するアナログ時計の歯車は、とても美しい芸術作品です。
年少の子が夢中になるにしては珍しいものですが、暴力的な映像を好むよりはずっといいので、時間を決めて視聴させています。
この歯車に夢中になるまでには過程がありました。
2. こだわりを否定しない
こだわりが強いというのは悪いことではありません。 幼児期に何かに夢中になるのは素晴らしいことです。ただし、夢中になりすぎて怪我に繋がっては大変です。
特に室外機や自転車の車輪なんて指を入れたら大惨事です。3歳になるまではすれ違いざまの自転車、室外機に指を突っ込もうとするので、咄嗟に叱り飛ばしてしまうこともありました。
我が家が取った対策:触ってもOKなものとNGなものを明確に分けた
親がそばにいる時限定で、
・夫の自転車のタイヤを回すのはOK
・家の扇風機のカバーを外し、自由に回すのはOK(コンセントは抜いています)
というルールを設定。外では回っているものは絶対に触らない約束(言い聞かせ)を厳しくしました。
触りたい!回したいという欲求を満たしてあげたかったので、外にあるものと同じもの(本物)や回せるおもちゃを用意しました。
この他にもダンボールと竹ひごで歯車のような回せるおもちゃを自作したり、キッチンペーパーの芯に赤と青の折り紙を巻きつけて理容院のくるくる回るサインを工作したりしました。
衝動性が強い子は「言っていることはわかるけど、衝動を止められない!」のです。禁止禁止ではいつか触ってしまうし、ストレスだってたまります。
自分が触りたかったものを触ることができたおかげか、息子は外出先でも聞き分けがよくなり、室外機もチラッと見るくらいになってきました。観察はしますが、観察する時も離れたところから、他の人の迷惑にならないように・・・と息子に声がけしながら、安全な所を選ぶようにしています。
3. 「こだわり」を勉強方面へつなげるアプローチ
数字に興味を持たない息子ですが、私は息子の大好きな回転物を駆使して、理系方面へ興味の幅を広げることに(今の所)成功しました。
ガスコンロの五徳・室外機・換気扇・排水口→風車・水車・歯車(時計、車、ロケット)・滑車(エレベーター)・工事車両・惑星・火山・原子などなど、興味の範囲は広がりました。
「回るものが好きなんだね。」と回るものへの執着を肯定する声がけをたくさんしていました。 時に息子が2時間以上室外機の前にいるのを後ろから見守っていた事もあります。
「これも回っているよ」「他に回るものはないかな」と身の回りの回るものを探しました。 息子が好きそうな特定の形、色などを探しまくったのです。まさか自分が強烈な苦手意識を持つ物理方面にまで幅を広げるとは思いませんでしたが(笑)。
お家で安全に遊べるように、おもちゃも探しました。もちろん回るものが基準です。
2歳前にレゴブロック(デュプロ)のプロペラパーツを用意し、暫くは遊んでいましたが、もっと回すものが欲しかったようでしたので、レゴクラシックを買い足して、タイヤパーツをたくさん買いました。
息子より年齢が高い子向けなのですが、レゴの歯車のパーツも購入したり、クラフトの歯車を買ったり、息子が直接触って、作れる(親が9割手伝いますが・・・)歯車を用意しました。
そして、息子が興味を持ったものは積極的に声をかけました。月に興味を持った息子に「月は地球の周りを回っているんだよ」と図鑑や絵本、動画を通じて教えました。 息子は「惑星は回っている」という事を知り、「大好きなお月様」と「大好きな回るもの」がくっついて、宇宙や惑星にも興味が広がりました。
また、自動車のエンジン部分の歯車を見たきっかけで、ロケットなど、工学系のものにも興味の幅を広げました。回るものをベースにドンドン広げました。
こだわりを消そうではなくて、そのこだわりから繋がるものがあります。特に発達障害の傾向がある子のこだわりは犯罪行為や危険な事でない限り、肯定して育ててあげることが大切だと信じてします。
好きなものを否定されると大人でも落ち込みますが、好きなものを認められればとても嬉しいですね。子供は親が認めてくれることで安心できます。
勉強が本格的に始まる小学生になるまでに、こだわりを少しずつ広い世界へゆっくりとステップアップしていこうと思います。
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