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発達障害グレーゾーン児の育児、褒められない時にしている対処法

発達障害グレーの育児は叱らない育児、褒める育児が推奨されています。しかし育児に毎日奮闘していると、褒める精神的余裕がなくなってしまうこともあります。そんな時、私はある事をして息子を褒めるようにしています。

1. 発達障害の特性がある子は正直褒めにくい・・・

定型発達児向けの育児本や幼児教室、療育と対象の子は違っていても褒める対応は同じでした。褒めて伸ばす。発達障害の有無に限らず、現在の育児ではこれが基本です。

褒めるのが大切なのはわかっていますが、これが発達凸凹がある子だと、中々難しい対応になります。

特に、発達障害グレーの子は気づかれにくいので「問題のある定型発達児」と思われやすいこともあります。度合いが軽度であればあるほど気がつかれにくいのが発達障害の特性です。

発達の特性に気がつかれないと「問題児」扱いされて、家庭や学校で常に叱られ続けてしまい、自己肯定感が下がるどころか育つこともなくなってしまいます。

その結果、自己否定感で満たされてしまい、二次障害を併発してしまって問題がより一層複雑化してしまう危険性があります。

私が一番恐れているのは環境次第では改善や困り感が減らせる発達障害の特性そのものよりも、二次障害です。発達障害の疑いがある息子を伸ばすために勉強し、専門家に相談しながら実践し続けているのは二次障害を防ぐためでもあります。

2. 親が褒められない時

発達障害の中でもADHDの特性がみられる子は多動性や衝動性から、人の話を聞かなかったり、いたずらしたり、忘れ物が多かったり、叱られる機会が多いです。何度も優しく注意しても、厳しく叱っても改善はされないので、叱る側(親)もイライラが募り、最終的には怒り狂ってしまうこともあります。

私は息子の発達に悩み悩んで、精神を崩壊しそうになり、色々な専門家に相談したり、独学で勉強しました。息子のような叱られやすいタイプの子こそ、褒める育児が必要だと言われました。

多くの学びから得た共通点として、親が安全基地としてしっかり褒めてあげることが、衝動性を抑えるだけでなく、勉強面にもプラスの効果があるということでした。。

しかし、(周囲から見れば)問題行動しかしない子に対して、叱る頻度を減らし、褒める育児をするのって非常に難しいです。

特に転勤族で周囲に頼れる人がいなかったり、発達障害が疑われる幼児を育てていると、親は精神面でかなり不安定になりがちです。私は何度もストレスで体調不良になり、病院にかかりました。

「育てにくい子」の育児、親は疲れ果て、小さな希望と大きな絶望を抱えながら過ごすことが多いです。そういった生活の中で、何故褒めることが大事なのか、理論は理解していてもネガティブな感情が爆発して適切な対応ができないこともあります。

しかし、育てにくい子を育てていると、褒めにくいのも事実。イタズラや反抗ばかりで、親の逆鱗に触れることばかりしてくれることもあります。精神的に余裕がなくなれば、自分の怒りを抑え込むので精一杯で、褒めるまで至らないこともあります。

「これでは褒めが足りなくなってしまう・・・」と感じる私はしばしば、強力な助っ人に褒めてもらいます。

3. 子どもの自己肯定感アップの強力な助っ人は・・・

幸いなことに私も夫も両親が健在です。初孫ということもあり、大変かわいがってくれています。

両実家に帰省した際には盛大に褒めてもらっています。両親、義両親からするとたまに帰ってくる孫ですから、「何をしても可愛い」状態になります。

褒められると有頂天になる単純息子が戸惑うくらいに「可愛い」「天才」「賢い」「大きくなった」「成長した」「おしゃべりが上手になった」などなど、1日中、褒め攻撃されます(笑)。

特に夫側の祖父母は孫褒めの天才でもあります。大阪人だからなのかよく喋りますし。また、義妹も甥である息子を非常に可愛がっており、息子が何かするたびに「天才〜〜」と大げさに褒めてくれます。

今年は夫の仕事関係での感染症対策で帰省ができませんでしたので、オンラインでのビデオ通話になりました。画面越し、電話越しでも褒めてくれると、息子は本当に嬉しそうにします。

ちょっとしんどいな・・・と思ったら、第3者の力を借りて褒めてもらうようにしています。療育の先生、幼稚園の先生は褒めるのが上手で、参考になります。

お金に余裕があるなら、余裕のない時は「褒め言葉を浴びせてくれるベビーシッター」を雇いたいほどです。

他者に褒めてもらうためにしたひと工夫

息子が生まれた時に、義父母や両親に褒める育児が主流なことを伝えていました。「今は褒めて育てるそう。幼児教室の先生(著名人、育児に成功した先輩親)が言ってたし。〇〇って今話題の教育ママもそう言ってたね。」と育児に成功した他の人が言っていたよ。と小出しに伝えていました。

特に我が家の場合は、義父母には効果的でした。義母なんかやや教育ママでしたから、褒めると頭良くなると伝えただけで、とても協力的になりました。

祖父母世帯は子育ての経験がありますから(特に母親)、色々口出ししてくることもあると思います。ですので、教育のプロや子育て本を出している著名な人の意見の方が育児初心者の私の意見より耳を傾けてくれたように思います。

「子育ての先輩」である義母や実母には、夫や私が子どもだった時とは育児の常識が違うということも伝えやすくなります。(道端放置で幼児だけて遊ばせておくのが当たり前だった時代もありますからね・・・)

自分がいっぱいいっぱいでしんどくなってしまったら、第3者の力を借りて褒めてもらうのも有効だと思います。

褒めの力ってすごくて、近くで息子が褒められているのを聞いていると、しんどさを感じていた私自身も気分が軽くなってきます。気分が軽くなれば、また、自分から褒めることを意識できます。