転勤帯同、単身赴任、ワンオペ育児・・・発達障害グレーゾーンの子がいる公務員一家の転勤事情
我が家は発達障害のグレーゾーンの息子を抱える転勤族です。夫の場合、転勤の期間は伸びたり縮んだりします。帯同する場合は家族は変わる転勤予定に振り回され、心身が疲弊します。
1. 公務員の場合の転勤事情
公務員といっても部署や省庁でも差があります。夫と同じ職場の方でも3年以上転勤がない事もありますし、家族の介護などで転勤ができない事情で考慮してもらっている方もいらっしゃるようです。
私の夫は全国転勤のある公務員(高給ではない)です。
今の所、夫の職場の転勤は3〜4月、8月、12月、10月の順で多いかなと感じます。勿論それ以外の月でも転勤はありますし、玉突き人事もあります。
玉突き人事が発生すると急な転勤となりますが、我が家はまだこの玉突き人事には当たったことがありません(覚悟はしてきましたが・・・)。
お子様が学校に通っている場合は、辞令がでた本人だけ先に行き、新学期に合わせて引っ越されるご家族もいらっしゃいます。
内示も辞令も早い時もあれば、遅い時もありました。転勤したばかりなのに、次の転勤場所が70%確定(内示ではない)していることもありましたし、遅い時は2週間前くらいに転勤先が変わった事もありました。
これまで1〜2年以内で引っ越しがありました。子どもがいなかった新婚時の転勤は楽しかったです。
しかし、息子が生まれ、息子に発達障害が疑われると楽しみだった転勤は拷問のような苦痛と不安に変わりました。
息子が生まれた時に子育てや習い事のプランを立てました。単身赴任の時期も小学生頃にしようと夫婦で話し合いをしていましたので、家族のライフプランが丸つぶれになったと感じました。
発達障害のサポートに関しては自治体でばらつきがあり過ぎます。ですのでグレーゾーンや「ちょっと心配」という子達まで熱心にサポートしてくれる自治体もあれば、発達障害(特にグレーや軽度)に関してサポートが無い自治体もあります。
転勤時期や場所がギリギリまでわからないまたは突然変わるというのは発達凸凹の子どもを抱えた家族には大問題です。せめて転勤先の場所だけでもわかるとありがたいですね・・・
公的機関に問い合わせたり、発達検査なども予約ができますから・・・引っ越してから予約して待機してたら、子どもが適切な支援を受けられずに発達できた発達を阻害されてしまう可能性もあります。
2020年は1年で転勤予定でしたが、伸びに伸びて1年を過ぎても転勤が知らされません・・・・
内々示、内示が出そうな頃はそわそわするし胃がキリキリと痛みますね・・・・
2. 転勤先の希望、子どもの発達障害は考慮される?されない?
これ、微妙に回答が得られないんですが、夫に聞いたり、私の周りを見ている限りでは発達障害で配慮された・・・というケースはあまり聞きません。
支援級に行く予定、行っている、などの理由で、勤務地を希望するときに家族事情は伝える方はいます。その希望が通るかどうかは別ですが・・・・
第一線でキャリアを積むことを諦めて勤務形態を変える事は可能です。実際、家庭の事情から激務ではない配置で働く人もいます。
同じ住宅で一緒だった方のお子さんは支援級に在籍していましたが、帯同のまま転勤しました。引っ越し先でも支援級に行くようです。
実は夫の職場で「発達障害がある(グレーゾーンや知的障害も含む)」と思われるお子さんがいるご家庭は意外と多いなと感じました。療育先で夫の職場が一緒だった・・・というケースが多かったです。
ですので、発達障害というだけでは転勤先を配慮してもらう事はできないと思っています。
子どもの療育環境を整えたいから良い環境に引っ越す事は可能です。ですが、身体的介護の理由ではないので、家族だけが移動した場合は単身赴任とはみなされません。
出費は避けられませんが、息子の脳の発達の旬を考えると転勤という枠に縛られず、時期を見て引っ越しも考えなければなりません。
3. 転勤&単身赴任で離婚率が高くなる?!
引っ越し業者の選定、荷造り、荷ほどき、家具のセッティング、転出、転入、免許、子どもの福祉、銀行や保険などの住所変更、入退去手続き・・・今まで、夫の仕事外の補助はほぼ全て私がやってきました。
他のご家庭に聞いても、配偶者(転勤する本人の同居家族)が率先して行うことが多いです。専業主婦やパート主婦も多いので必然的に手の空く時間のある妻が手続きを行う事例がまだ多くみられます。
「私が転勤するわけじゃないのになぜ私が手続き全てやるのか・・・」とイライラしてしまうと結婚生活破綻の原因になりかねません。
ちなみに夫の職場は離婚率が高いです。夫の職業の場合、離婚率が高くなる理由として
・転勤が多い
・帯同していても、職務上不在がち(下手すると数ヶ月)
・転勤先の地域に馴染めず、精神的に参ってしまう
・結婚当初から共働きで別居婚が続き、気持ちが離れてしまった
・単身赴任が長くなり、家族での居場所がなくなった
物理的距離があったり、生活拠点がバラバラだと気持ちも離れやすいのかもしれません。遠距離恋愛とかも上手くいかないことが多いですからね。
しかし子どもがいる場合は家庭崩壊は避けたいです。別居婚でも単身赴任でも結束力があり、仲の良い家族もいます。単身赴任、長期不在で片親がいなかったとしても親子の絆を強くしておく工夫はできます。
・単身赴任の場合は、こまめに会いに行く、連絡を取り、気持ちだけでも寄り添ってあげる。
・帯同でも出張など長期不在になる場合、父親の仕事をわかりやすく伝えてあげる。
・親の仕事についてポジティブなイメージを持たせる。
・会った時には親子間で必ずスキンシップをとるようにする(特に乳幼児期)。
そもそも夫の場合は帯同しても長期不在ということもあるので、息子には「お父さん」の事を毎日会話の中で伝えてあげています。
思春期はまた別の対応が必要となるでしょうが、乳幼児期から小学生の間はしっかりと親子の絆を作っておく事が後々の親子関係に影響してくるのではないかと思います。
幼児期は父母がなるべく揃っているのが息子の精神面には良いだろうと判断し、我が家は帯同をしてきました。
結婚当初は楽しかった転勤ですが、子どもが生まれ、その子の発達に問題があるとなると、悩みながら転勤するのは精神衛生的にあまり良くないなと感じ、単身赴任を早めることにしました。
息子は不安が強いですし、突然のことでパニックや癇癪を起こしやすいです。父親が出張に行っただけで泣いて暴れて数日間は大変です。その都度、丁寧に言い聞かせています。
父親不在は仕方ないとしても、せめて環境(家や生活圏、学校など)は長期間同じにしてあげたいと思っています。
4. 単身赴任で母親の発達グレーのワンオペ育児は無理?!
パートも考えていますが、息子の発達次第です。小学校で通級に行くとしたらフルタイムは無理ですし、パートすらままなりません。通級が別の学校だと付き添いで行かなければならないからです。
体調も崩しがちで、通院や入院もありました。今後また入院しないとも限りません・・・
我が家の場合、単身赴任は避けられませんが、単身赴任にも意外とメリットはあります!
・長期パートなどを探しやすい(人によっては再就職も!)
・子どもの習い事を継続しやすい
・子どもが環境に振り回されない
・療育などの福祉の利用を継続できる
・引っ越しでの荷造りや手続きで無駄な時間を使わなくて済む
・自分の病気の通院なども継続しやすい
こんなところでしょうか。デメリットは
・仕事をしたら完全ワンオペ育児
・「ちょっと子ども見てて」ができない
・仕事をした場合は自分だけのリフレッシュ時間がほぼ0になる
・自分が倒れたら最悪の事態になりかねない
・子どもが寂しい思いをする
メリットもデメリットもあります。ですが、息子は環境の影響を受けやすいタイプなので、環境面は人格形成に強く影響してくると思います。
私の入院中、夫はファミサポを利用しながら、ワンオペ育児を数日間しました。夫曰く、「送迎の時間を考えていたから、いつもより仕事に集中できたけど、これを継続するのは無理だ。」とのことです。
これも夫に偶々出張などがなかったからできた奇跡です。息子も発熱したりせず、健康に過ごしてくれたことも不幸中の幸いでした。夫の仕事柄、呼び出されても抜け出して行けませんから・・・
ワンオペで頑張ってる方々は本当に尊敬できますね。
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