見る力が弱いのは発達障害の特性か、視力の問題か。間欠性外斜視と診断された息子
発達障害について勉強していると、聴覚優位、視覚優位などの言葉を目にします。息子はどちらも優位かなと思っていたのですが、目線が気になって眼科を受診しました。
1. 斜視?!目線があらぬ方向へズレまくる・・・
息子は目線が逸れる事がありました。疲れていたり、ぼーっとしていたりする時に外斜視気味になりました。写真でも目線がおかしいものがあります。
違和感を持ったのは2歳ごろからだったと思います。2歳のころは本当に多動がひどくて近くに小児眼科などなかったので、とてもじゃないけど受診なんてできませんでした。
空の飛行機や遠くのものを見て指差して答えていたので、視力には問題はないと思っていました。
3歳に近づくと写真も止まって取れるようになったのですが、目線が逸れてしまうことがありました。息子の場合は特に右目が外にズレやすかったのと、右目だけ細めたり、光を眩しがったりしました。
3歳児健診を行う前に家での視力検査用紙をいただきましたが、きちんと行えませんでした。息子は多動ですし、言葉も遅い、説明しても理解してくれません。ふざけてしまって全然計測できませんでした。
3歳児健診の時にも家ではできなかったことを話したのですが、再検査の用紙をくれただけでした・・・
発達のことも伝えているし、指示が通らないことも伝えたのに用紙だけ渡されてもね・・・用紙ではなく、具体的なアドバイスや代替案を貰いたかったです。
斜視のことも話したのですが、「お家で再検査して、あとは眼科で・・・」という感じで、親に丸投げでした。3歳児健診、歯はちゃんと見てくれたのに・・・眼科医不足でできなかったのでしょうか・・・
2. 発達障害グレーゾーン児が眼科を受診する時のポイント
息子の場合は発達障害の特性もありますので、単に視力だけの問題ではありません。
見えている(視力自体には問題がない)けれど、脳で認識していないという事も考えられます。
今回は斜視が気になり、眼科を受診をしました。ネットで調べたら、間欠性外斜視だと立体視ができなくなる場合があると書かれていてゾッとして、急いで小児眼科を探しました。
ゴソゴソする息子でも安心できそうな眼科を探しました。発達凸凹の子は病院探しも大変です・・・。
息子を眼科へ連れていった時に先方に伝えたことがあります。
・発達障害の特性があり、そもそも探し物が苦手である(見る力が弱い)
・ボール遊びが苦手(ボールを追視しない)
・青空に飛んでいる米粒以下の飛行機はよく見つける
・小さい虫(ショウジョウバエ)は見つける
・ぼーっとしていると斜視になる
・視力検査がうまくできなかった
・視力が悪いのか発達の特性(脳の問題)なのかを知りたい
今回は斜視の相談でしたので、
・フラッシュを使ったカメラ目線(正面)の写真
・目線が外れている写真
の2種類をスマホに入れて検査の時に見せました。
斜視の場合、正面を向き、カメラ目線でフラッシュ撮影すると(内外)斜視かどうかがわかります。息子の場合はカメラ目線で撮影すると、きちんと二つの黒目が中心にあり、斜視にはなりません。
幼児、しかも発達障害の特性がある子の場合は視力検査自体も難しいです。どう見えないのか、どこまで見えるのか、を上手に伝えられません。
ボール遊びが苦手というのは視力的な問題がある場合もありますし、発達障害の特性である目と手の協応動作ができていない場合もあります。
ですので、しっかりと診断をしてもらうためにも医師には発達障害の特性があることをきちんと伝えておくことは非常に大切です。
3. え?!目も見えてないの?!検査と診断の結果と今後の対策
私が疑った通り、間欠性外斜視の診断がおりました。
間欠性外斜視とは
・外斜視と正常な時の2パターン出現する
・疲れている時、眠い時に外斜視になりやすい
・眩しいと片目をつぶる
・ボール遊びなどが苦手
・成長するにつれて左右で視力差が出ることがある
などの特徴があるそうです。常に外斜視である恒常性外斜視だと自体はもっと深刻で、立体視(3Dでものを見ること)ができない上に、日常生活にも支障が出てくるそうです。
視力は幼児期にトレーニングすることである程度改善が見込まれるとも書いてありました。手術などの方法もあるようです。
今回は眼科で初めて視力も測ったのですが、これがまた上手くいかないのです。
覗き込む機械では「気球ー」と叫ぶし、いちいち指差したり、機械を触りまくったりしました。
椅子に座って行う視力検査では、まず片目を隠すのを嫌がりました。メガネタイプにしたら、もちろん嫌がりました。
C(ランドルト環)が書いてある文字盤を見て、空いてる所「上下左右」を指差しで答えてもらうようにしたのですが、ふざけて答えません。すぐに椅子から降りたり、床に座ったりして大変でした。
大きいCの形のプラスチックのランドルト環ハンドルを見えた方向と同じように合わせる方法も試したのですが、息子が嫌がり口頭か指で答えてもらうようにしました。
時折、目を細めたりしたので、あまり見えてないようでした。
視力は上手くは測れず、初日の計測では0.3と0.4でした。ただ、もう少し見えてると思うとのこと。4歳くらいの視力の平均は0.8〜1.0だそうです。
正直、視力自体は良好だと思っていたので、とてもショックでした。きちんと測れたなかったというのはあるのですが、それでももう少し視力が欲しかったところです。
間欠性外斜視で懸念される立体視に関してはできていたのでその点はホッとしました。左右での視力差もなかったので、その点もとりあえずは安心です。
年明けにもう一度検査となります。
4. 視力そのものを改善するのに家でできることとは?
発達障害の特性がある場合、視力の検査が難しいです。こういった身体的な検査も言葉で「見える見えない」「どのように見えるのか」が言葉で伝えられないと症状がわかりません。
もちろん、今後テクノロジーが進み、機械を覗き込むだけで視力や眼圧、角膜のことまで一瞬で測れるようにはなるのかもしれませんが、少なくともまだ先の話です。
発達障害用の目と手の協応動作対策のビジョントレーニングのワークは用意しているのですが、これが視力対策にも役立つのかは、専門家ではないのでわかりません。
弱視や遠視、近視対策用の視力トレーニングの本を探して視力(カメラ機能)をトレーニングしなければと思い、探しました。
幼児が対象であること、幼児でもできる内容であることを重点に置いて探しました。
そして、息子でもまあ、使えるかも・・・という本を見つけたので2冊買ってみました。
『1日1回! 大人と子どもの目がよくなるすごいクイズ(若桜木虔著)』
『これ、みえるかな? 子どもの目をよくするたからさがし絵本(荒木宏幸著)』
『1日1回!大人と子どもの目がよくなるすごいクイズ』の方は発達凸凹のある年少の息子には難しいかな〜と思います。少なくとも数字が100までカウントできる、漢字がある程度読める、ルールが理解できるなら全てできると思います。
線を追うような迷路はできそうかな??と思いますが、結構細かいので、幼稚園児(年少)には難しいかも・・・・と感じました。
『これ、みえるかな?〜』は3〜4歳のやり方が書いてあるので、年少の息子でもトライできそうですね。『ウォーリーをさがせ!』や『とこちゃんはどこ?』などの探し物の絵本から初めても良さそうです。
息子は”探す系”の絵本が好きではなく、読み聞かせも聞いてくれなかったので、トレーニングが大変そうです・・・探すのが苦手だから、興味を持てないというのもありますが・・・
このトレーニングを毎日少しずつ継続します。同時に視力検査の練習もして、次回眼科を受診した際に正確に測れるようになるのが目標です。
2種類のビジョントレーニングをすることになるのですが、目は本当に大切なのでできる限りのことはしてあげようと思います。
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