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歯が折れた?!ADHD傾向のある怖がり男児の歯医者さんデビュー

だいぶ落ち着いてきたとはいえ、定型発達の子に比べればまだまだ多動な息子。病院に行くにも一苦労なのですが、今回急遽歯科へ行くことに・・・

1. ADHDは怪我が多い?

息子はとにかく怪我の多い子でした。ADHDの特性として、多動、多弁、KY、衝動的、不注意、怪我が多いなどなど、親としては息子の一挙一動がヒヤリハット状態

3歳までは24時間が緊張の連続で、気が休まることはありませんでした。

息子は衝動性もありますが、ASDの特性も混じっているところがあり、とても怖がり(ビビリ)です。なので、高いところから飛び降りるとか、そういう大胆な衝動的な行動による怪我よりも、不注意による怪我が多いです。

多動でよく走る上に、不注意で周りを見ないので、躓いて転ぶ。横見て走るので電柱や壁に衝突したりします(視界が)。

はいはいもあまりしなかったからか、転ぶ時に手を上手につけず、顔面からべちゃっと転ぶことが多く、おでこにコブができるか、唇を切ることが多かったです。

先週、父子で遊びに出て、白いタオルと夫のシャツを真っ赤に染めて帰ってきました。唇は蜂に刺されたかのように腫れ上がり、出血も止まっているとはいえ、かなり派手に切った事がわかりました。

夫いわく、派手に転んで縁石に口を強打したとのこと。「息子、転んじゃったよ〜」と呑気に言ってきた夫に「歯は確認した?!」と詰問してしまいました。

そして、歯を見た時に、歯が欠けているとわかりました。

口をぶつけて切ったときは必ず歯もチェックしてグラグラしたり、歯茎に腫れがないか、本人が歯の痛みを訴えていないかを確認するようにしてきました。

過去に私自身が転倒して歯を折った事があるので、どういう状況で歯が割れるのかは身を以て知っています。

素人チェックで、ほんの少しだけでしたが、前歯の角の形が変わってるのに気がつきました。触ってみても鋭利な感触で、「これは欠けてるな」と確信しました。

息子本人は傷の割には超元気で痛がったりはしていませんでしたが、神経のこともあるので、きちんと診てもらおうと思い小児歯科を探すこととなりました。

大人でも嫌がる人の多い歯科。基本的に病院嫌いで、多動で聴覚過敏があり、怖がりの息子をよりにもよって歯科医院に連れて行かなければならなくなり、頭を抱えました・・・

治療するとなれば拘束しないと暴れてしまって、危なくて治療できない可能性だってあるんです。泣いてるだけならいいですがね・・・

2. 初めての歯医者さんの前に家でした対応

歯科へはすぐに連れて行った訳ではありません。その日は休日で歯科がやっていなかったので、週明けに連れて行きました。唇は腫れてるものの、出血も止まっていて、歯茎の腫れもグラつきもなく、痛みも訴えず、食事もできていたので、緊急かどうかをよく観察していました。

前日には息子に

・歯医者へ行くいこと
・なぜ歯医者へ行くのか(転んで歯が割れているから)
・自分の歯の状態
・歯が大切な理由
・歯医者はどのようなところか
・歯医者で鳴る音

などを伝えました。発達障害の特性がある息子

初めてのところは苦手な事が多い(特に病院
特定の音に聴覚過敏がある(若干パニックになる)
・治療されるのを怖がり、暴れる可能性がある
・多動傾向があるのでジッとして口を開けていられない

と問題があります。特に歯科では動くことは非常に危ないので、歯だけは虫歯にならないように気をつけていました。

そんな中での歯の欠損。息子だけでなく、親の私もどうやったら息子を上手く乗せて歯医者を乗り切れるか・・・・そんなことを考えて準備をしました。

3. いよいよ当日!親はぐったり歯科デビュー

その日は幼稚園を休み、予約は取らずに救急として行ったのですが、幸いにも空いていたので応急で歯を診ていただけました。

隣のブースで処置を受けている人がいて、歯科の道具のキュイーーンという音が聞こえるたびに息子が怯えました

どういう時に使う道具なのかを簡単に説明しました。また、歯医者が終わったら、ハンバーガーを食べようと食べ物で釣りました

息子が呼ばれ、あの倒れる椅子に座った時にはボロボロ泣きました。デンタルミラーも先生からぶんどって、怖い怖いと泣いてなんども頭をブンブンして起き上がってしまいました。

その度に「大丈夫だよ!今日は傷を診るだけ!あーんしてごらん!キュイーンはしないよ!お母さん、嘘ついた事はないでしょ注射の時は注射ってちゃんと言うでしょ?」と、息子を椅子に押さえつけながら何度も諭すように言い聞かせていました

「動いちゃダメでしょ!」は禁句です。恐怖におののいている時に叱られるともうパニックになるので、優しく、穏やかに声をかけます。歯科医の先生は声かけが上手ですよね。先生の調子に合わせて声をかけ続け、すこ〜しずつ落ち着いてお口を開けられました。

幸いバタバタと暴れることはしませんでした。恐怖で大泣きしていた息子ですが、処置が終わればケロリとして、「ハンバーガー食べるの!」と言いだしました。

音に関してはイヤーマフや耳栓などで対処するのがいいのかもしれませんが、イヤーマフや耳栓が耳に触れるのが嫌!という場合もあります。

そういう場合は、音を我慢するか、感触を我慢するかの二択で選ばせるしかなさそうですね。

4. 子どもに言うことを聞いて欲しかったら、子どもを〇〇ない事が一番大事!

発達凸凹の息子は本当に不安感が強い怖がりです。とにかく一筋縄では行きません。

特に病院などは定型発達の子どもでも嫌がる子は多いですね。治療を受けさせたくても、「暴れたらどうしよう」「他の患者さんに迷惑になるのでは・・・」「また、前もって準備か・・・」と連れて行く前から労力を使うので、ぐったりしてしまうこともあります。

最近は息子もある程度の聞き分けが良くなってきました。言葉も通じるようになったと言うのもありますが、私が子どもを騙す(嘘をつく)ようなことを言わないようにしているからだと思っています。

注射なのに、「注射じゃないよ〜」とは言いません。きちんと「今日は予防接種だから、注射だよ」と言います。

痛いことをしない(約束)→痛いことがなかった(結果)と言ったこと(約束)と矛盾がなければ、子どもは「先生(お母さん)は嘘をつかなかった」と信頼してくれるようになります。

治療内容がわからない事もあります。そう言う時は「お母さんはわからない。先生に聞かないとね。」「もしかしたら、注射を打つかもしれないし、打たないかもしれない。」「お母さんはお医者さんじゃないからわからないし、痛いことをしないという約束もできないお母さんは嘘をつきたくないからね」とはっきり言います

たとえ子どもでも、できない約束はしないように心がけています。

発達に凸凹がある息子でもネガティブな事ははっきりと記憶します。なので親が嘘をついた事は必ず覚えています。口には出さなくても「お母さんは信用できない」と思われますし、後々に大きな問題となりかねません。

ですので、特に息子が嫌がる事は騙し討ちするような事はしてきませんでした。そういった事を積み重ねてきたので、最近の予防接種はイヤイヤながらも暴れる事はなくなってきました

時折忘れてしまう事はあり、結果嘘をついた形になることもありますが、「ごめんね。すっかり忘れてた!」と謝ります。また、「お母さん、忘れちゃうこともあるから、忘れてるなと思ったら教えてね。」と伝えて、息子が脳を使って考えて(思い出して)アウトプットする訓練になるようにしています。