3歳11ヶ月:発達凸凹男児、ようやくボタン留めに成功!
手先が不器用な息子は着替えるのも大変でした。ボタンが留められず、癇癪三昧で今までほとんど着せていました。そんな息子がようやく生活面で少し前進しました。
1. 靴を履くのも一苦労だった3歳
息子は手先が器用ではありません。2歳の頃は靴も履けませんでした。
靴はマジックテープがついたよくあるタイプの幼児用の靴とそのまま履けるスリッポンタイプの靴の2タイプを持っていました。
満3歳で幼稚園に入園してからも靴を履くのには一苦労。上履きですら1人で履けません。
いつも1人だけ先生に履かせてもらっている始末でした。勿論、家で練習を重ねてはいましたが、上手く履けないと癇癪を起こして靴を投げてしまう息子。
幼稚園でも上履きを投げてしまうことがあり、危なかったので幼稚園では先生に相談して見守りながら進めることにしました。
この時には幼稚園で物を投げるのは禁止というルールを作り、家では癇癪を起こしそうになったら、声かけやおもちゃなどで一旦気をそらしたりしました。
靴や上履きは幼稚園入園後2ヶ月くらいで自分で履けるようになりましたが、制服は着せてもらう状態でした。
手先が不器用な息子を何とかしようと色々調べたり、専門家に相談したりして、息子に足りていないところ(幼稚園での活動に支障をきたさないために)を補うことにしました。
息子は手の発達が遅いと思っていたので、手を発達させるために色々とやりました。
2. 手先を鍛えるためには発達の順番が大事だった!
手先というのは、肩→腕→手→指先の順で発達します。つまり、手指を発達させたければ、腕全体を発達させる必要があります。
息子の場合はハイハイをほとんどしなかったため、療育で腕を使うような運動を取り入れてもらっていました。
脚力はあり、幼稚園での活動後に5キロは余裕で歩けてしまう程です。そう考えると身体の発達も凸凹しているのがよくわかります。
療育で行なっているのは、手押し車(親が子の足を持って、子は腕の力だけで前へ進む運動)やトンネル潜り遊びなど、腕を使った体全体の運動を行い、そのあとに紐通しなど細かい作業をします。
療育で行う粗大運動(体全体を使うもの)や微細運動(手先を使うもの)の多くは、家でも取り入れられるものです。
腕の力が弱い息子に必要なのは肩と腕の強化。つまり、粗大運動に当たるものが必要だったのです。
腕立て伏せや懸垂をさせるのが手っ取り早いのですが、相手は幼児ですから、つまらないと感じるものはしてくれません。いかに楽しく腕を使わせて筋トレして腕の発達をさせらるかを考えました。
飽きっぽい息子ですから、バリエーションも豊富にしないといけませんでした。
・脚立やダンボール、布団でトンネルを作って潜らせる
・アスレチックタイプの公園に連れて行く
・雲底やジャングルジムなど腕の力が鍛えられる遊具がある公園で遊ぶ
・砂場遊びでバケツに砂や水を入れ、「ショベルカーごっこ」と命名して運ばせる
・レゴブロックの箱に思いおもちゃを入れて運んでもらう
・フリスビーやボール投げで遊ぶ(ビジョントレーニングも兼ねる)
・雑巾絞りなどをさせる
・箒で掃いてもらう
など、家でも外でも腕や手を使うような作業をさせました。気分によって本人がやりたいものが変わるので、本人が自発的にやりたくなるように興味を持つように工夫しました。
息子は私が息子の汚れた靴下をたらいで洗っているのを何度か見ていて、ある時「やってみる!」と言いだしました。洗剤を濯いでから、息子に渡したら、絞ってみたり、たらいにまたべちゃっと落としたりして楽しんでいました。
「最後にギュ〜っと絞って、洗濯機に入れてね」と指示を出して指示通りに行動できたら、褒めました。小さな事ですが、できることと褒めるポイントを作り上げて、成功体験を積み、自己肯定感も上げていくようにしています。
3. 腕を訓練して3ヶ月
息子に意識して腕を使わせてきて数ヶ月・・・
なぜか、息子が紐通しをしました。それまで全然興味を持ってくれなかった紐通し。そんな息子が紐通しをしました。
そして、紐通しをしてからさらに3ヶ月後、パジャマのボタンを留めました!
パジャマのボタンはいつも上手くいかず、キレてばかりでしたので、「自分でやる!」という時期が来るまで待っていました。
時折、「ボタン留めてみようか〜」と声をかける程度で、ほとんど私が留めていました。しかし、ある時、「自分でやる」と言い出し、何故か私のパジャマのボタンを留め始め、自分のパジャマのボタンも留ました。
留め方はまだまだおぼつかないのですが、中々できなかった事が、1人でできたという成功体験を積めたので、息子の自信になったのではないかなと思います。
私も1つのこと(この場合はボタンの留め外し)に執着しなかったのが良かったのかもしれません。息子の場合は、できないことの方が多いので、アレもコレもとなってしまいます。
本当は期間を決めて1つ1つクリアしていくのが望ましいのでしょうが、期間までにできてこないとこちらもイライラしてしまいます。
ですので、私の場合はある程度同時進行をして進めます。例えば、服の着脱はセットで行うけど、上手く着られない場合でも、脱げてたらひとまずできたと考えて、「服を脱げるようになってるから、ちゃんと着られるようにもなるよ!」と前向きな声かけをして励ましています。
そうすると、歯磨きはまだ歯ブラシ噛むだけだけど、ブクブクうがいはできるようになったとか、お箸はまだ上手に持てないけど、フォークはこぼさないで食べられるようになったとか、できることが見えてきます。
以前、1週間で箸を持たせようと思って、箸のトレーニングを集中的にしたこともあったのですが、上手くいかずにお互いにイライラしてしまったので、1点集中のこの方法は合わないなと思いやめました。
クリアしたい課題に幅を持たせておくと、精神的にも多少の余裕ができます。また、似たような課題でもあと少しでできそうなことと、もう少し時間がかかりそうなことがわかってきます。
それほどハードなトレーニングをした訳ではないのですが、意識して使わせる事を積み重ねて発達が進んだと前向きに考えたいです。
1つできるようになると自信がついてきますので、できなかったことにもチャレンジできるのではないかと思います。
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