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発達障害グレーの息子、幼稚園のお遊戯会を終える

息子はじっとしているのが苦手。言葉や精神の発達も遅い。そんな息子が幼稚園のお遊戯会に参加しました。

1. 親は生きた心地がしない!発達凸凹男児のお遊戯会

息子のクラスの男児は息子以外、遅生まれ(4〜7月)です。早生まれに入る12月生まれの息子とは半年以上の差があります。定型発達だとしても幼児期の半年の成長ってかなり差が大きいです。

息子は体も他の子よりもちろん小さいですが、何より発達障害の特性を持っている事がより彼を幼く見せているように感じます。

定型発達且つ遅生まれのクラスメイトと比べることはもちろんしませんが、それでもやはり「棒立ちでいいから、静かに・・・」と願ってしまうのです。

危惧してしまうことは、劇中に走り回ったり、舞台から降りてしまったり、奇声をあげてしまうのではないかということでした。

4月に音楽会がありましたが、ふざけてゴソゴソとしたり、座ってしまったりして、私は生きた心地がしませんでした。

息子が療育を受けていることについては、お迎えなどで一緒になった時の立ち話でお母さん達にもお伝えしていますし、先生にも何かあれば言ってもらうようにしています。

2. 本番!劇とダンスで感じた発達凸凹の息子の成長

息子は年少さんで、最初に行いました。プログラムはダンスと短い演劇です。感染症対策のため、入れ替え制でかなり短縮された催しになったそうで、飽きっぽい息子にはちょうどよかったかもしれません。

実は年少が演劇をやるとは知らなかった私。「え?劇すんの?」と前日にひやりとしました。

もちろん息子の役も当日まで知りません。息子も幼稚園でのことはあまり話さないので、詳細がわかりませんでした。

「踊れなくていいから、走り回ったり勝手に引っ込んだりしないでね・・・」と心の中でヒヤヒヤしてスマホの動画録画をはじめました。

我が子の成長を撮りたい!というポジティブな思いではなく、「息子の発達具合の資料作成」という気持ちで撮影をしました。以前の音楽会で息子が結構やらかしてたので、撮影中に精神的に辛く苦しくなってしまい、あまり録画ができませんでした。

そのため、気持ちを切り替える必要があり、他の親御さんのように「成長ぶりをみる」といよりは「資料を作っている」と事務的な気持ちにする必要がありました。

最初に男児、女児に別れてダンスをしました。息子はステージに出てくるたびに「おかーさん」と指差してきました

ダンスは他の子より3テンポ遅れながらだったり、途中棒立ちだったりしましたが、なんとかついていっていました。

劇はちょい役でしたが、一応みんなにセリフがあるようで、なんとかセリフ(棒読み)も言え、動作も行えました。

緊張してるようには見えず、「何するんだったかな?」という顔をしていました。

緊張という概念がまだ育ってないのかもしれませんが、緊張しない特性ならそれは強みになりますよね。

他の子や先生が舞台端からリードしてくれたこともあったのですが、舞台袖からでてきて、台詞を言い、動作を行い、舞台袖に引っ込むという一連の流れができたことに感動を覚えました!

息子は体調不良で本番2日前から休んでいましたので、予行練習なしの本番だったこともあり、期待値はマイナスでしたから(笑)。

3. 目をそらしたい現実を見ることは発達支援のためにはとても大切

生で本番だけ見ると「息子よ、よくできたな!」と感じますが、動画を何度も見ると「もうちょっと頑張って欲しかったな」という思い(欲望)も出てきてしまいます。

もちろん、期待値以上でしたから(安心して観れた)、テクニック的な褒めではなく、心からたくさん褒めました。

私は息子がどれだけ練習したのかはわかりません。療育の先生方に見せたら、言語聴覚士さん曰く「かなり練習されられたと思うよ!」とのことでした。

息子も練習自体はあまり嫌ではなかったみたいです。基本的に体を動かすのは好きですからね。

療育のお遊戯(リトミックみたいな踊り)は全然やらないこともあり、幼稚園で期待値以上にできたことは療育の先生達に映像を見せて伝えました。

長年勤めている作業療法士さん達に見てもらうことにより、息子に何が足りないのか、成長の度合いはどうか、療育で加えた方がいいことはあるかなど、意見を伺えます。

親はどうしても良いところも悪いところも偏って見てしまいがちになるので、中立的に見てくれる第三者(できれば発達支援のプロ)からの意見をもらえると新しい気づきがあります。

4. 今後は学校行事への不参加も検討

幼稚園の行事は基本的に参加させたいと思っています。

転勤で転園する予定ですので、転園先の幼稚園次第ですが、未就学の間は多くの行事を体験させて発達を伸ばしてあげたいと考えています。

集団の行事でどれだけ指示に従え、動けるのかというのは今後の就学相談や就学後に必要になってくる情報ということもあります。

息子のことを知らない人達に0から相談することになるので、情報はしっかり伝えて連携をとらないと息子を伸ばすことができません。

ただ、小学校就学以降の息子の行事への参加は正直迷っています。このままいけば息子は公立小学校にいきます。

通級や支援級になるとしても行事などで通常級に加わることは出てくるかと思います。

この記事を読んでからは、学年や学校の雰囲気によっては行事への参加をさせないことも考えるようになりました。

記事を書かれたのは立石美津子さん。本も書かれているし、メディアでも取り上げられている発達障害界隈では有名な方です。

この方の息子さんは知的障害を伴う自閉症です。ですが、この記事を読むと子どもと先生の気持ちの違い、保護者と先生の気持ちの違いがよくわかります。悪い先生ではなさそうだけど、理想論すぎというか・・・。

幼稚園の間はふわふわとしていても、小学校以上になるとそれぞれ欲も個性も性格もでてきます。クラスの皆と仲良しこよしなんて宝くじを2回連続で1等を当てるようなものですし、小学生の頃の私だってしていませんでした。

精神的な発達がマイルドな低学年では参加させても、人間関係が複雑になってくる高学年になってからは、よく考え、息子とも相談して決めていきたいと思います。