発達凸凹息子の回転物へのこだわりと執着を発展させるためにしたこと
発達障害の複数の特性を持つ息子は好みも偏っています。「好き」を見つけるために私がしたことは・・・
1. こだわり=好き!発達障害グレーの息子の執着を見つける
発達障害の特性の1つとして「特定の物にこだわる」という特徴があります。自閉傾向が強いタイプの子によく見られる特徴の1つとして知られています。
発達障害の特性のチェック項目を見ると、息子の場合はADHDと自閉症の項目に当てはまるものがあります。
2歳頃は多動と奇声が酷く、止まることを知らない息子だったためADHDだと感じていましたが、ある時期を境に回転するものや特定の形への異常なまでのこだわり(執着)が出現しました。
1歳前から自転はあったのですが、これは自閉ではなくて多動からくるものだと(過刺激を求めて)思っていました。
回転物への執着(特定の物へのこだわり)は自閉症の子に多く見られる特徴で、走っていた息子が室外機の前でピタッと止まって数十分立ち止まって回転する室外機をじーっと見ている・・・
回転物から遠ざかろうとしたりすると烈火のごとく怒り狂っていました。
時が経つにつれ息子の回転物への執着は変わりませんが、私が色々と試してきたので、対象物の幅は広がってきたと思います。
2. こだわりが一時的なものか、恒久的なものかは時間が教えてくれる?!
息子は2歳代後半から回転物への執着が続いています。
最初は車のタイヤ、換気扇や扇風機から始まりました。その後、室外機へ興味が移りました。
4歳になった今は、乗り物系はヘリコプターに執着しており、聴覚過敏があり、電車やバイクの大きい音は苦手なのにヘリコプターの音だけは、目の前で離発着しても全然平気なんです。
基本的に「何らかの物体(物質)が回転している」という事が息子には大事なようで、回転するものを色々調べては息子に情報を与えていました。
時計も針や数字を見るのには興味がないのですが、時計の中に歯車が入っていてその歯車がくるくると回るのに執着しています。
今の興味は、火山や鉱石、花など自然のものも多いのですが、回転するものに限っていうと
惑星・・・自転や公転があるから。特に肉眼で見える月がお気に入り
歯車・・・ユーチューブの動画を食い入るように見る。レゴの歯車パーツがお気に入り
原子・・・原子(中性子と陽子)の回りを電子が回っているよ!という子ども向け科学絵本からの情報でお気に入りに。
換気扇や室外機などの単純なものから始まり、ここまで広がりました。
息子は回転する物に一時的な執着を見せましたが、換気扇→室外機→・・・というように執着する「物」は時期とともに変わりました。
ですので、息子の場合は特定の物に執着するというより、基本的に「何かが回転している」という「動き」が重要なポイント(恒久的な執着)なんだろうなと感じました。
3. 興味ある回転物の幅を広げるために実践してきた声がけと注意点
最初にこだわりを持ったのは室外機と換気扇でしたので、そこから無理に引き剥がすことはしませんでした。
時間が許す限り本人が満足するまでこだわりに付き合いました。
まずは似たような形状の回転するものを探し出しました。身近なもので言えば扇風機ですね。壊れかけの扇風機があったので、コンセントを抜いて息子に触らせてあげたりしました。
「〇〇(息子の名前)〜。〇〇は室外機が本当に好きなんだね〜。実はね、これも回っているんだよ〜〜!!」
という声がけを繰り返し、目に見える身近な回転物から、惑星まで広げていきました。
他のものに意識を向けたい時には
・テンション高めに言うこと
・今こだわっているものとの繋がりを意識させること
・新しいもの(興味をもたせたいもの)は今のものよりも面白いよ!
そんな気持ちを含ませて声をかけています。
息子の場合は『回転している』という繋がりから広げましたが、他にも色や形で他のものに繋げながら恐怖心を和らげたり、好奇心を刺激することもしています。
絵本も使いましたが、You Tubeの動画も使いました。特に目に見えないもの、回転を体感できないというのは幼い息子には非常に理解しにくいかと思い、科学系の動画を一緒に見たりしました。
4. 本物に触れさせる!遊星歯車機構工作キットで回転を学ぶ?!
百聞は一見に如かず。特に発達障害の特性を持つ息子には本物に触れさせて脳に刺激を与えることは重要なことです。
幼いので想像力も育ちきっていませんので、目や耳からの情報だけでは足りません。ですので、幼少期に可能な限り本物に触れさせてあげる機会を作るようにしています。
今回は歯車を愛してやまない息子に、遊星歯車機構を用意しようと奮闘しました!
すでに息子用にレゴのギアパーツなども買っているのですが、レゴは自由に作れる分、頭を使います。うまくできないと(早く歯車を回したい衝動があるため)怒り出す息子なので、完成されていて自由に回すだけの歯車のおもちゃが必要でした。
息子が動画で遊星歯車機構に食いついたものの、手持ちのレゴのギアセットでは遊星歯車は作れませんし、ズブの素人の私も作り方がよくわかりません(笑)。
1つでいいので完成されたものがあれば、息子もすぐに回すことができて良いかなと思い、ネットで検索をしましたが、完成品は見つけられませんでした。
しかし、遊星歯車の工作キットを販売している造型社という会社を見つけ、こちらで歯車を購入しました。ヤフー店もありますので、ポイントを貯めている人ならヤフーで買うのがお得でしょうね。
遊星歯車機構の工作キットを購入し、私が組み立てました。子ども向けの工作キットではないので、手先の発達が未熟な幼児には難易度が高すぎます。
工作は得意ではないので2種類買ったうちの1つを壊してしまって1万円無駄にしてしまうアクシデントがありましたが1つは完成させることができました。
基本の遊星歯車の工作は完成させることができました。アクリルなので指紋がつきます。手袋をして作業すると綺麗にできます。
組み立ててあげれば回すことが可能です。ちなみに工作が初めての方はノーマルの遊星歯車(一番値段が安いもの)から慎重に始めたほうが良いです。作り方の動画もありますので、作りやすかったです。
作った遊星歯車ですが、早速息子のお気に入りになりました。レゴでうまく歯車がつけられない時には完成された遊星歯車を回して心を落ち着かせています。
この歯車はピンで止めるだけですので、荒っぽく扱うと壊れてしまいます。ですので、息子には「壊れやすいから、優しく大事に回してね。」「机に置いて回してね」と丁寧に取り扱うように声がけを徹底しています(笑)。
他に幼児向けのギアのおもちゃだとボーネルンドの『カラフルギア』が知られています。6歳以上向けだとアーテックの『リンクとギア学習セット』があります(amazonにリンク)。
我が家は転勤族でもありますので、ブロック系の自由に組み立てられるギアはレゴに絞りましたので上記2つは買いませんでした。
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