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週1の療育だけでは困りごとは改善されない!家での〇〇が大事!

療育に通えば一安心・・・というのが一般的に発達障害を疑い始めた親の共通点だと思います。しかし、実際は療育へ通っても思ったより改善は見られない事もあります。

1. 療育は魔法でも薬でもない!過度な期待はがっかりしてしまうかも・・・

療育へ通っていたのに、思ったより改善されなかった・・・・

という人多いのではないでしょうか。「とりあえず療育に通えれば治る・・・マシになる・・・」と考えてしまいます。

息子が発達障害の疑いがあると指摘され、精神的に参っていた私も「療育にさえ入れればなんとかなるのに・・・」と、療育施設が満員で待機していた時には辛くて辛くて発狂寸前でしたし、ようやく通所し始めた時には「これで息子も助かった!」と思いました。

しかし、週1の療育だけでは期待したような劇的な改善は見られませんでした(※息子の場合です)。

そもそも療育とはなんでしょうか?療育というのは治療教育の略称です。

障害を持つ子が社会で自立できるように様々な角度から発達支援する治療と教育のことです。

発達支援という名でも知られています。発達障害の子だと療育=発達支援という認識だと思います。

療育の受け方は様々ですし、高額な金額が払えれば公的機関を通さず、民間の療育サービスを受けることもできます。

多くの療育機関は市の福祉課などを通しての手続きとなることが多いです。

公的機関を通しての療育はかなり安いですし、今は年少以上(満3歳になって初めての4/1から(3歳になったの翌年度の4/1〜)小学校就学までの3年間)は無償化されたので、療育待機組は増えているのかもしれません。

療育は魔法でもなければ、薬でもありません!

療育に通ったからといって劇的に改善する訳ではありません

息子も療育に通い始めて確かに発達が伸びた面はあったものの、言語発達が定型児に追いついたとか、多動が消えたとか、そういう0点から90点になったというような、劇的な変化はありません。

確かに前と比べれば多少マシになったという程度です。しかも、息子の場合は幼稚園での影響も関係しているので、一概に療育だけで・・・とは言えません。

療育は1機関につき、週1が多いです。毎日同じ療育機関に通所して療育を受けていれば、劇的な変化もあるのかもしれませんが、それなら療育園へ通園させた方が変化はあると思います。

2. 複数の療育へ通っても無駄?

私の周りにも2〜3箇所くらいの療育機関へ通所されている子もいます。発達障害グレーであったり、重度の知的障害があったりと程度はバラバラです。

発達障害グレーの子の親だと「たくさん通えば良くなる!」と考えている方も多い印象です。私も「週1ならば、5箇所くらいに毎日通えば、治るんじゃないか・・・」と悩んでいたこともあります。

複数の療育機関へ通所されている親子の場合、第1希望の療育機関が待機状態だったので、すぐに通所できる療育機関で療育を受けていたが、第1希望に空きが出たので第1希望でも療育を受けるパターンと、通えるだけ通わせるという方がいらっしゃいます。

私が今住んでいる自治体では複数の療育機関へ通所することが可能なのですが、自治体によっても変わってくると思います。待機組が多い自治体では1組が複数枠とってしまうと不公平感がでてしまうので、利用機関の数を限定している自治体もあるかもしれません。

自治体の補助を受けている療育機関を利用する場合は、1箇所しか通所できないのか、空きがあれば複数可能なのか確認するのがいいですね。

民間の療育は全て親負担の実費ですので、掛け持ちするのは財布事情が許す限り自由でしょう。

お世話になっている言語聴覚士さんや作業療法士さんの話では、「色々な療育機関へ通ったからといって早く困りごとが改善する訳ではない」ということ。

個人差も相性もありますから、子どもが「いやだ!」というネガティブな感情を持ってしまうところだと伸びるものも伸びなくなってしまいます。

何箇所通ったとしても、子どもが楽しく過ごせる場所であることが重要です。

3. 療育=習い事!毎日の復習、積み重ねが重要!

療育とは習い事のようなものです。習い事で言えば、ピアノや公文式、スポーツに似ているでしょうか。

家庭でコツコツと復習・練習しなければ上達しない習い事に近いと考えています。

例えば、療育で体幹を鍛える粗大運動を行いますが、それが週1しかやらなければ上達しません

サッカーでもテニスなどもドリブルや壁打ちなど毎日自主練して上達しますよね。本格的に習えば習うほど毎日の練習は欠かせなくなるスポーツと一緒で、療育で習ったことも毎日練習することで定着していきます。

療育に置いてあるような大型トランポリンや平均台は家庭では用意できないかもしれません。

しかし、公園の遊具で遊んだり、輪っかを買ってきてケンケンパをさせたりなど、家で置き換えてできることは沢山あります

防音がしっかりしたマンションや戸建ての住宅なら家の中に紙テープなどを貼って線を作り、線からはみ出ないで歩くようなゲームもできます。

何をしたらいいかわからない!」という場合には療育の先生に相談してアドバイスをもらうと役に立ちます。

作業療法士さんや言語聴覚士さんなどに伸ばしたい部分(できるようにしたい事)と家でできることはあるか聞いてみて、上手にできない場合も相談すると良いと思います。

塾やピアノだってわからないところや上手にできない所は先生にやり方やコツを教わりますよね。それと一緒でわからなければ、プロにコツを教えてもらいながら家でも練習できると、伸びやすいと感じます。

発達支援は週1の療育機関へ丸投げしても発達はほとんど伸びません。習ったことを忘れないためにも自宅でできる範囲で、毎日コツコツと取り組むと困りごとも改善してくると思います。

毎日コツコツ取り組むというのは、発達障害の特性がある息子にはかなり大変な事です。毎日、声をかけ、ご機嫌をとって取り組ませる親(私)も大変です。

就学後に本格的に始まる勉強にも活かせるので、短時間で良いので少しずつ行うようにしています。