発達凸凹は転園先もすぐには決まらない?!転勤後も療育を継続するならしておくと良いこと!
引越しのため、幼稚園も転園になるので、転園先を探し始めて実感した壁と転勤までに行うと良い手続きがあります。
1. 転園する時に療育を受けていたことを伝えるか否か
転園後に療育を受けない場合、伝えなくても問題はありません。しかし、子どものためを思うなら、たとえ療育に通わなくても発達の問題は正しく伝えることが良いと思っています。
黙って転園してから、トラブルになり退園となるより最初から我が子の特性を知ってもらってから受け入れてもらう方がトラブルが起きても円満に解決しやすくなると考えているからです。
発達凸凹がある子は環境の変化に適応できるか否かで発達面に差が出ます。定型発達の子でも、新しい環境が合わずに辛い思いをしてしまう子もいますが、発達に偏りがある場合はより環境の影響を受けやすういと言われています。
療育を受ける程度の子ならば、何かしらの困りごとがあって療育を受けているわけです。
療育を受けながら幼稚園に通って、約1年。今の幼稚園はとても素晴らしいところでした。変わった息子もいじめられたりしませんでしたし、逆にお友達を叩くような他害行動も見られませんでした。
息子は驚くほど成長しました。そういう、ポジティブな面も伝えたいので、転園希望の幼稚園には療育を受けていたことも今後も発達支援を受ける予定であることを伝えました。
2. 転園希望の幼稚園に伝えたこと
転園希望の幼稚園ですが、療育を受けていることを伝えたら「面接後に判断」というお返事でした。
最初はメールで「療育を受けている子の受け入れは可能かどうか」を問い合わせました。メールにはその他にも「最低限できている生活面」を書きました。
例えば幼稚園なら
・オムツは外れているか。お尻は自分で拭けるかどうか。
・先生の支持は伝わっているか。
・集団活動はどの程度可能か。
・ご飯は自分で食べられるか(お箸を使って食べるか)
などです。生活面で自立がまだ難しいところがある場合はそこは伝えた方が良いと思います。
その後、電話をいただき、口頭で補足説明をしました。苦手なことや今の幼稚園での活動も伝えました。
お受験園でもないのに転園で面接があるのは、大人の事情に他ならないと思います。
発達障害の特性がある子の入園で危惧されているのは「衝動性から突然園外へ飛び出してしまうことがある」「絵本を読む時間なのに、外に飛び出して砂場遊びを延々とし、誘うと癇癪を起こして大暴れする」など、加配の先生がいないと対応できないケースだと考えています。
クラスの人数が多い、他に発達面でサポートが必要な子が数人いるなど、1人の先生で対応できない状況だと断られることがあると思います。
発達障害の特性があっても大人しいタイプの子であれば、先生の手はかからないので受け入れもすんなり決まると思います。
ですが、逆に放置されることもあるので発達面を促進したければ、少人数か、先生がクラスに2人いるなど子ども達みんなに目が行き届くような人員配分されていることがベストですね。
「また面接か〜」と胃が痛むのですが、時間を割いて面接をしてくれるというのは、その園が真摯に対応してくれる園であると考えています。もちろん、面倒を見きれない子を入れてしまって不要なトラブル(他の子に危害を加えたり、園から脱走して交通事故にあったりなど)を避けることもあると思いますが・・・
これまでの経験で発達障害の特性がある子を取りたくない園は最初から断られています。ですので、面接をしてもらえるというのは良いことだと思っています。
3. 引越し前には保健センターへ連絡必須!
療育を受けているなら、自治体の保健センターや障害福祉課を通してることがほとんどですので、転勤後も継続して療育を希望するならまずは保健センターへ転出の話と相談をします。
自治体によって相談先が違うかもしれませんが、「療育を受ける前に発達相談をした場所と保健師さん」に相談することになると思います。
我が家の場合は、保健センターの保健師さんに連絡をし、
・転勤すること(転勤先の市町村区名、引越し先住所)
・転勤する日(転勤先に転入予定の日)
・転勤先でも療育や発達支援を受けたいこと
を伝え、自治体間で引き継ぎの連絡を行なってもらうようにしました。書類などを送ってもらう予定です。
公的な機関同士で連絡を引き継いでもらうと親の労力も時間も節約できます。
4. 可能なら幼稚園にも書類作成をお願いしよう!
子ども自身の個性もありますから、対先生用の子どもの対応マニュアルを作っておくと良いです。転園後は先生も「初めまして」になるので、口頭での説明より書類化した我が子の対応マニュアルを用意しておくと良いです。
親側でまとめるならA4の紙1〜2枚にフォント12くらいで、箇条書きが読みやすいと思います。
現段階でよく起こっている困りごとと対応などを記載する。例えば、息子なら「楽しくて興奮すると周りが見えなくなり怪我をしやすくなるので、興奮して走り出したら回るもの(息子のこだわり)を利用して注意をそらしています」など、どうやって落ち着かせているかなどを書いておくと役に立ちます。
そして、可能であれば、転園前の幼稚園側にも同様の資料を作成してもらっておくと良いです。仕事でいう引き継ぎ書や申次書のようなものです。
園内での生活は先生しかわかりません。また親が作る資料は親目線ですので、良くも悪くも親フィルターがかかってしまうこともあります。
集団行動(お遊戯など)でどうやって指導したか、個別の声かけはどうやってしたか、癇癪を起こした時はどうフォローしていたか・・・など先生目線での引き継ぎ資料的なものを作ってもらうと次の先生も助かると思います。
息子の場合は今の幼稚園から息子の幼稚園での成長過程を書類にして、転園先の園に送ってくれるとのことでした。
なかなかここまでフォローしてくれる園はないかもしれません。本当に良い園に巡り会えてよかったと思います。
第三者で同業者からの視点から作られた資料であれば、理解されやすいとも思っています。
こういった資料をもらうために必要なことは、園と良好な関係を築いておくことです。
先生も人間ですので、親から横柄な態度を取られたり、文句ばかり言われたりしていたら、資料なんて作る気になりませんよね?
むやみにへりくだる必要はないのですが、親も先生も「子どもを成長(発達)させる」という共通目標を共有していれば、協力関係を築きやすくなると思います。
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