ADHD ?ASD?医師の判定と親の見立ての違いと対処法について
先日発達検査を終え、正常値ではあるが、発達凸凹があるようなサマリーをもらい、その後医師との再診になりました。
1. 私はADHDが強いと疑わなかった息子の発達問題
私が息子の発達障害を疑ったきっかけが主に
1.多動、2.奇声、3.言葉の遅れ、4.自転、5.回るものへの執着
なのですが、特に多動と奇声、衝動性が酷く、ADHDの項目に当てはまるものが困り感として現れていました。
周囲でASDやアスペルガー(またはそれらのグレー)と診断された子たちの特徴は、
1.数字に以上な執着でIQが高い(計算ドリルを夢中でやる)
2.時計が好き
3.こだわりが強い(車の整列や順序、ルールに固執する)
4.整理整頓はしっかりする
5.体幹が弱く、運動や歩くことは嫌がる
6.電車が好き
7.発語自体が遅い(3歳前後)
8.言葉が出てから、文字の読み書きまでが早い
が全て当てはまる子ばかりで息子とは正反対でした。
これらの経験からもASDよりはADHDだろうなと(勝手に)思って、対策を立ててきました。
また、2歳になりたての頃、相談した保健所の児童心理司さんに「きちんとした発達検査をしたわけでもないし、医師ではないしから名称は言えないが、ADHDの特徴に当てはまる」というようなことを言われたことも、私が「やっぱ息子はADHDなんだな」と考えるのに拍車をかけたのかもしれません。
まあ、多動でおしゃべりが止まらない、衝動的で不注意が見られ、「距離が近すぎる(スキンシップ過多)」などADHDのチェック項目に該当するものが目立ちましたし・・・
自閉症の乳幼児に見られる、クレーン現象や逆さバイバイ、ミニカーを並べるなどはありませんでした。
自閉症の項目で当てはまるのは、回転物への執着、自転、パニック時の自傷行為くらいでしたので、自閉傾向もあるだろうなとは思っていましたが、ADHDの割合が多いのだと(勝手に)思ってました。
2. 息子はASD(自閉症スペクトラム障害)?!
医師からはASDの特性があると言われました。
「ADHDではないんですか?!」と思わず聞き返してしまいました。
息子はADHD、またはADHDでASDも併発していると言われると思っていました。
ASDの特性があると言われた時は意外だと感じました。
主治医曰く、「発達検査と行動観察から考えると、全体的を見渡し、相手を意識する部分の発達が遅れている。また、年齢的にもADHDとは判断するには早い。」とのことでした。
まぁ、そのうちADHDも併発してると言われそうだな・・・と覚悟しています。この辺の判断は医師にもよるのかもしれません。
ASDは英語でAutism Spectrum Disorderの略ですが、日本では「自閉スペクトラム症」「自閉症スペクトラム」「自閉症スペクトラム障害」などと呼ばれていますね。呼び方は月日が経つと変わったりすることもありますが、自閉症の特性があるということには変わりないわけですね。
3. 診断名に振り回されないことが大切!
名称がが何であれ、発達凸凹には変わりないし、発達障害やグレーゾーンといっても困りごとや得手不得手には大きな個人差があります。
ASDだからXXという対策をしよう!とか、ADHDだから□□をやろう!と枠にはめて決めつけるのは一番やってはいけないことだと思いますし、療育や病院からも「〇〇だからXXしましょう」とは言われません。
どちらかというと「(具体的な困りごと)にXXで対処してみましょう」という感じでアプローチしていっています。
何にどれだけ困っているのか、詳細をしっかり考えて対策をしていく必要があるということです。
発達凸凹の子は知能指数が平均値以上でも言葉での説明が苦手な子もいます。逆に頭はよく見える(IQが高そう)のに、発達検査でIQ値が思った以上に低く出てしまう場合もあります。
親がよく観察し(癇癪の前後に何があったかなど)、日記などに記録をつけておくと支援員や医師が分析しやすくなります。
幼稚園や療育機関に説明する時に「医師からは〇〇って言われました」と、特定された名前があった方が説明はしやすいです。
診断名やそれに類似した意見が出ることで、発達障害に詳しくない先生でも、対応策を調べやすいというメリットがあります。
私の場合は、「ASDの特性があると言われましたが、親としてはADHDの特性もあると考えています。」と伝え、困り感や得意なことと、おそらく苦手かもしれないと思うことを伝えるようにしています。
あっちこっちに同じ説明しないといけないので、非常に面倒ですが、親がハブ(中枢)となって伝えることで、療育、幼稚園、病院で情報を共有し、より良いサポートを受けられます。
それにより息子の困り感が少なくなったり、得意なことがより得意になることもあるので、手間をかけようと思います。
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