発達検査「田中ビネーV」を受ける
先月、発達検査を受けました。
1. 発達検査 田中ビネーかWISCか
発達外来に行くにあたり、絶対に受けようと思っていた検査。
本当は、5歳になってからWISCを受ける予定でした。
医師にも、年長でWISCを受けたいという話をしたのですが、
息子が幼い事と、息子の今の状態ではWISCを受けても正確な数値が出にくいと言われ、田中ビネーVを受けることにしました。
とりあえず、何らかの検査をして数値を出すというのが目標でした。
IQに関してはWISCの方がいわゆる「偏差IQ」といわれるものなので、私たちがIQ〇〇という認識のIQが出るみたいですね。
医師の意見では、WISCは小学生以降である程度の時間座って集中して検査を受けられれば、正確な数値が出せますとのことでした。
時間もビネーより長くかかると言われ、幼児期や低学年で多動傾向がある子には時期尚早だそうです。
そもそもまだ4歳ですから、WISCを受けられる年齢(5歳0ヶ月)に達していませんので、今回はビネーを受けることになりました。
2. 発達検査当日
発達検査当日、息子はとても不機嫌でした。
その日は病院が混んでいたため、待ち時間が長くなった事と、待合室も混み合っていたので、息子のペースが乱されてしまったことが要因です。
本来、発達検査は心理士と子のマンツーマンで行いますが、息子は初めてのところに不安を感じるタイプ。
特に機嫌が悪いので余計に部屋に入りたがりませんでした。
よって、私と一緒に部屋に入り、私は部屋の隅の椅子に座って気配を消していました(笑)。
検査内容は、ごく簡単な認知や指示が通るかなどを心理士さんが道具や言葉を通してみるものでした。
私から見るに、息子がいつもならできることができていないな・・・と感じることが多かったです。
田中ビネーで何をしたか
息子が受けた田中ビネーVの検査は簡単に言うと、1歳半検診で受けるような検査の少し難しいバージョンという感じでした。
検査者の指示に従えるか、言語(数字の概念も含む)、図形などの理解はどの程度かを調べました。
おはじきやカードを使ったり、おもちゃなどを使います。パズルっぽいこともしました。
直感的にできること、理論的にできることを半々くらいで行なった感じです。
発達検査で図形を描かされたという話を聞いたことがありましたが、息子の検査では行わなかったです。
本当にわかっていないのか、わからないふりをしているのか、なども見立ててくれると思うのですが、この辺りは検査者の技量によるのかもしれません。
カードを投げたり、ふざけたり、「ヤダヤダ」と言ってキレたり、立ち上がったり・・・
と散々でした。
相手がプロの心理士さんだからまだしも、生きた心地がせず、つい「やればできるんだから、真面目にやってよ〜〜!!」と口を出したくなりました(こちらに息子の注意を引かないように息を殺して壁に同化するので精一杯)。
数値が低く出そうだな・・・と感じました。
3. 検査結果
数日後に検査結果をいただきました。
実年齢(4歳5ヶ月)で精神年齢(4歳0ヶ月)、IQ91という判定がでました。
IQだけ見るととても低く感じます(平均は100です)。
ビネーで平均100にするには実年齢と精神年齢が=であれば100になるそうです。つまり、精神年齢が実年齢より高くなればIQも高く、精神年齢が低ければその分低くなるという感じです。
精神年齢の出し方はよくわかりませんが、IQの計算方法はネットに載ってましたし、ビネーの場合、検査結果用紙にもIQの出し方が書いてありました。
91は正常範囲ですが、数値としては平均以下です。
この他に行動サマリーという心理士さんの見立てが書いてありました。
この行動サマリーの方が実は重要で、状況によってできること、できないこと、語彙が足りなくてわからないのか、そもそも言葉自体が通じていないのか、どの程度数字の概念や指示を理解しているかなどが書かれています。
4. 検査結果をシェアして発達サポートを充実したものにする!
検査結果はコピーして幼稚園と療育機関に渡しました。
検査結果を渡すことで、具体的なサポートを受けるためです。実際毎日見ている先生から見た息子の困り感と検査結果にズレはないかなどもすり合わせができます。
療育に関しては発達支援のプロなので、合った療育方法を模索してもらえます。
親が独り相撲でごちゃごちゃ言うより、エビデンスとなる病院(第3者)の結果を添えると、私の意見(必要なサポートなど)も通りやすくなるのは事実です。
経験上、きちんと第三者のサポートを受けていますよ!病院とも連携していますよ!という姿勢が、教育機関からの理解やサポートを得られることが多いと感じます。
ちなみに発達検査は何度も行なってくれません。内容を覚えてしまうと、本来のIQより異常に高く出たりして正確な判定ができなくなるからだそうです。
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