【コグトレ挑戦】ドリル嫌いの発達凸凹幼児が認知機能強化トレーニングで得たものとは?
息子は線がひょろひょろで、筆圧が弱いのです。塗り絵やお絵かきも大嫌い。療育で行う点つなぎなどのドリルにも取り組んで脳の発達をしたいのに、それができずに困っていました。
1. お絵かき嫌いと苦手意識からのやらないという特性
鉛筆の持ち方はしっかり教え込んでいたので、持ち方だけはとても綺麗ですが、お絵かきや塗り絵は幼稚園が始まるまでは殆どしませんでした。
宿舎ということもあり、何度注意喚起をしても壁や襖、畳に落書きしてしまう息子に困り果てて、落書き時間を限定してしまい、のびのびと自由に描かせませんでした。これも良くなかったんだろうなぁと反省しています。
また、息子は自閉症スペクトラムの特性があります。苦手なことや上手くできないと思うことには拒絶反応を示します。
できないことに対する不安と恐怖が強く、療育でも少しでも苦手意識を感じたら「いや!」「嫌い!」と怒り出してしまうのが癖になってしまっています。
そのため、思った通りに上手く描けない絵や塗り絵は苦手意識も刺激してイライラするのか、手付かずでした。
筆圧を高めるために、文字の前にお絵かきや塗り絵、運ひつプリントをして欲しかったのですが、なかなか取り組んでくれずに頭を抱えていました。
幼稚園入園後は多少筆圧が強くなったものの、点つなぎドリルなどは全く行ってくれませんでした。
点つなぎや間違い探しなどは右脳トレーニングにも良いと言われていますし、一般的な幼児教材としてだけでなく、発達障害のある子のトレーニング教材としても勧められているものも多いです。
なのでどうしてもやって欲しくて、手の届く範囲の金額で家庭で取り組める教材を色々と探しました。
四谷大塚の発達障害児向けの通信教材もありますが、あちらは結構お高いので、手が出ませんでした。
2. 『コグトレ』に出会う
発達障害児の脳トレ教材として見つけたのが『コグトレ®︎』です。おうちでできる教材として、宮口幸治先生が何冊も本を出版されています。
コグトレは公式サイトによれば、認知作業トレーニング、認知機能強化トレーニング、認知ソーシャルトレーニングという3つから成り立っていると書かれています。
認知機能を高めるトレーニングの本として有名なコグトレシリーズですが、プログラムを見るにどちらかというと療育施設やグループで取り組むものなのかな?という感じですが、個人でも取り組めるものがあります。
認知機能強化トレーニング教材として、コグトレシリーズの本を何冊か買いました。最初に買ったのは当時一番簡単そうだった、年中頃から使える『やさしいコグトレ』です。
私が買ったのは『やさしいコグトレ』と『コグトレ』『教室で使えるコグトレ』『もっとコグトレさがし算』『漢字コグトレ小1』などです。
幼児期から使えそうな認知機能強化トレーニングとしては『やさしいコグトレ』と『コグトレ』この2種類。この2種類のコグトレには「覚える」、「数える」、「写す」、「見つける」、「想像する」の5項目あります。各項目に数十枚以上ものドリルが入っています。
ただ、発達の遅れがあると『やさしいコグトレ』でもかなり難しいと感じる問題もあります。発達凸凹の子が全て行おうと思ったら年中後半か、年長さんや小学校低学年から始めてもいいと感じました。
ちなみに、2021年の段階で出版されているのが『もっとやさしいコグトレ』です。
こちらは購入していませんが、『やさしいコグトレ』と『コグトレ』を全てプリントアウトして比較したところから、『もっとやさしいコグトレ』なら、年少さんからでも取り組めるかと思いました。年齢も3歳ごろからと書かれているようですし。
使い方は本の中に書いてあるので、なるべくそれに沿って行っています。
3. 初めてのコグトレプリントは簡単なものから!
コグトレはプリント量がハンパないです。公文式やってる人ならどうということはないかと思いますが、如何せん親がプリントアウトしますからね。家庭用のプリンターでプリントアウトする方が大変です(笑)。
大量プリント用のプリンターがあると便利です。
我が家では最初に『やさしいコグトレ』の中から、息子ができそうなプリント2枚から始めました。
初めてのプリントは嫌いな子ですからやらせるまでが大変です。しかし、このトレーニングをしたら必ず伸びると確信したので、行ってもらうことにしました。
本人があまり考える力を使わない問題のプリントをピックアップしながら、取り組んでもらいました。
もうちょっと難しいのやらせよう、もうちょっと枚数を増やそうと思う時もありますが、最初のうちはとにかく簡単なものからやって褒めてペーパーに書く、プリントをするということ自体のハードルを下げ、プリントに嫌悪感を持たせないように気をつけました。
4. コグトレシリーズ、幼児向けはどれを買えばいい?
2021年に『やさしいコグトレ』の「写す」、「数える」の項目から作られたコグトレドリルというものが4冊出されているようですが、個人的にはこのドリルを買うなら『やさしいコグトレ』1冊買った方がお得ではないかと思います。一冊770円です2項目しかできません。4冊買うと3000円超えてしまいます。
『やさしいコグトレ』は4項目入っていて2000円+税ですから、こちらの方がお得かなと思います。プリントアウトする手間はかかりますが、数百枚はプリントアウトできますし、間違えた問題をもう一度やらせたいと思ったらすぐにプリントアウトできるのが強みかなと思います。
一冊だけお試しならドリルを1冊買ってやってみて気に入ったら、本を買うのもいいかもしれません。
『もっとやさしいコグトレ』(目安3歳頃〜)
『やさしいコグトレ』(目安:4歳〜8歳)
『コグトレ』(小学生※)
※コグトレの方には目安年齢が幼児期の早期教育〜小中高生に使えると書いていますが、発達遅延の幼児では難しすぎる問題もあるかと思います。
年中でIQが平均値内なら『やさしいコグトレ』からでもいいのかなと思います。正直学研などの市販ドリルの方が目安年齢より難しいな・・・と感じます。
5. 『やさしいコグトレ』途中経過と嫌々でも継続できているコツ
『やさしいコグトレ』をやり始めて1ヶ月が経ちます。まだまだ残っていますが、今は平均1日5プリントはできています。
今現在、400題あるうちの1/3ほど終わってるのですが、「想像する」という項目以外の4項目のプリントに取り組んでいます。1項目だけ2枚取り組んでいるので合計5枚くらいやっています。
形さがしのプリント(点つなぎみたいな感じのもの)を30枚やった後にZ会や市販のプリントの点と点を結ぶドリルをやったら、線が比較的まっすぐになり、四角の枠(解答欄)から○がはみ出さなくなりました!
以前は線をはみ出すどころか、コースアウトして机に飛び出したり、○もゆがんでる上に四角の枠に収まることはありませんでしたから(汗)。
『やさしいコグトレ』を行うコツとしては1枚1枚、1つ1つを丁寧に行うことです。特に「写す」ワークはゆっくり丁寧に書くように指導します。
一筆一筆褒めながらやってもらい、「線がよれた!」など癇癪を起こしてもできたところだけ褒めてさっとプリントを下げ、次の行動に移ります。
また、プリントの効果を実感してもらうために、一番最初にやったプリントを取っておきます。そして、最後の方にやったプリントでよくできたものを取っておきます。
毎日コツコツ褒めて、頑張ってやって伸びた結果を見せ、「こんなに上手に線が引けるようになったね」などとできなかった最初とできるようになった最後(または途中)を比較し本人に認識してもらい、さらに褒めます。
本人が目で見て「やればできた!」と実感することが重要です。絵が上手くなったとか、図形が上手にかけるようになったなど感覚的に瞬時でわかる「できた!」を積み重ねると、最初はできなかったけど、やればできるようになると思ってくれるのかなぁと考えています。
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