スポンサーリンク

文字に興味なしだった発達凸凹男児が3日でひらがなマスター!

5歳を前にようやくひらがなを読み始めました。全くひらがなに興味がなかった息子が、ある日突然あっという間にマスターをしてしまいました。

1. ひらがな表にも興味なし!!数字もひらがなもあまり興味なかった1〜3歳

幼児教室や早期教育をされている教育熱心なご家庭では2歳ですでに読み書きできます!という子もいらっしゃいますね。

発達障害の子でもハイパーレクシア(過読症)である場合は、1歳くらいで何もせずとも文字を普通に読んだりします。

しかし、うちの子は俗にいう「天才児」のような特性はありません

一番心配していたのはディスレクシア(失読症)や学習障害を併発しているかどうかでした。

読み聞かせは赤ちゃんの頃からしてきましたし、ひらがな表を貼ったり、標識や看板の文字を読んであげたりして、文字や数字に興味を持つように仕向けてはいたものの・・・・

全く興味持ってくれませんでした(笑)。

ただでさえ発達凸凹で困りごとのオンパレードなので、ひらがな程度は読めてほしいと色々と工夫をしました。

2. マイペースな発達障害の子にやってはいけないひらがなの教え方

自信をつけてほしい、小学校に行った時に大変だろうから、今から前倒しで早期教育をして困り感を少しでも減らしてあげたい・・・

そう思えば思うほど、就学までに文字や数字の読み書き程度はできていてほしいと思うもの・・・

ですが、親の熱意とは裏腹に子どもはひらがなすら覚えようとしません。

我が家は通信教育でZ会の幼児コースを取っているのですが、年少さんから文字の読み、年中さんから文字の書きのワークがちょこちょこ増えてきました。

数字はある程度読めるものの、あまり文字自体に興味がない息子はやりたがりませんでした。

「なんで覚えないの?なんで興味持たないの?あれだけ読み聞かせしたのに!!本は好きでしょ!!ワークが無駄になってしまう!!自閉症の〇〇君はこの歳で読み書きも2桁の計算もできてたっていうのに・・・」と私は心でイライラしながら嘆いていました。

他の子ができると、ついここで「〇〇君はもうXXできるのよ!」と他の子と比べて、急かしてしまいがちです。数多の育児書で言われていますが、他の子と比べるのは育児方法としてはご法度

加えて、発達障害の特性のある子に「これは「の」って読むのよ!!」と無理強いするのは厳禁

こういう方法では絶対に続かないと判断し、どうやったら興味持ってくれるか、幼児教育のセミナーなどを受講したりして模索しました。

3. 興味を持たせるためにした対策

発達障害の特性のある子の多くには「こだわり」があります。

こだわりっていうのは興味なので、いかに文字に興味を持たせるかを考えました。

息子は天邪鬼ですし、何でも「嫌い、嫌い」「やりたくない」と言います。そんないつも怒りのポイントを突いてくるような息子が文字に興味をもったのは4歳も後半になってきた頃。

無理強いせずに興味を持たせるには、自然に接触させるしかないので、ひらがな表、カタカナ表、数字の表を壁に貼りまくりました。

トイレ、お風呂には数字の表。リビングにはひらがなとカタカナの表、寝室には数字表を貼っています

自作したもの、ネットのフリー教材からのプリントアウト、購入したものなど多種多様なものを貼っています。

なんとなく視界に入るように工夫し、興味が出るまで様子を見ました。

読み聞かせは継続していますが、図鑑や説明書など息子が興味を示したものも読み上げたりしました。

「これなんて読むの?」と言い出したら、文字に興味をもった証拠です。めんどくさがらずに何度でも何度でも何百回同じこと聞かれても答えるように心がけました。

自閉傾向のある息子は知ってることを何度も聞いてきたりすることが多いですが、これは安心感を求めるASDの息子の特性の一つ。興味を失わないように答えるようにしています。

時には漢字を読むこともありますが、漢字も習うものですから、聞かれたら答えるようにしています。

「お手紙書いたらお父さん感動して泣いちゃうだろうね〜」と大好きな父親で煽り、書くことへの興味を刺激しました。

4. お友達からの刺激は重要だった!

一人っ子の息子は1人遊びが多いタイプの子ですが、良くも悪くもお友達の影響を受けるタイプでもある子だというのはわかってたので、幼稚園で読めるお友達が出てきたら、興味を持つだろうとも思っていました。

狙い通り、お友達の影響は強かったようです。

お友達の影響からか、幼稚園から帰ってきたある日、唐突にひらがな表を読み上げましたし、カタカナ表も読んでました。

そして、ひらがなも書き始めました

息子は発達の特性から手先が不器用タイプで筆圧が弱いので、大きめのホワイトボードやパウチしたひらがな表の上から水性マジックでなぞり書きしたりして遊び始めました。

ひらがな表をスラスラ読めるようになったのにかかったのは3日。3日目にはほぼ詰まらずに読み上げていました。

書き順はめちゃくちゃだし、鏡文字になったり、判別ができない文字を書くことも多いです。うまくかけなくて癇癪を起こすこともよくあります。

ここでも、「書き順がちがーう!!」と指摘しないで、書けたことだけ褒めて、そのあとに書き順をさらっと言うようにしています。

なぞって書いた、文字を見ながら書いた、文字を読んだ、という学びに関わったという過程を沢山褒めるようにしています。

読めるようになった!書けるようになった!というのは息子本人も嬉しいようで、今まで私が読み上げていたドリルの問題文や図鑑も一文字ずつではありますが、自分で読みあげるようになってきました

まだまだ、単語を塊で読む、文章を読むまでには至ってませんが、これで1人で読書できるようになったら安心です。

5. 結局は待つのが一番?

息子がひらがなをすぐに覚えたと実感できたのは

1. 絵本やひらがな表で接触させる
2. 文字や数字のある身近なものを使って接触する回数が増えるようにする
3. ワークやドリル、絵本などを目につくところに置いておく
4. 身内を利用する
5. 同い年の子からの刺激
6. タイミングを待つ!

というのを根気よく続けたからかなと思いました。特にタイミングを待つのはとても大事だなと思いました。

ただ、タイミングを待つのは本当に大変です。

経験上、タイミングはある程度早められると思っていますが、こだわりの強いマイペースな子に関しては難しいです。

どうやったら子どもが文字に興味を持ってくれるのかを考えて、かなり試行錯誤していかなければ、タイミングは早められません。

手を変え品を変え、お金も時間も労力も気力もかかりました。

本音を言うと、「これだけ気力を費やしてやっと覚えてくれたか・・・」という感じですが、文字に興味を持ち、覚えてくれたのはとても嬉しいです。

息子がひらがなを覚えたのは決して早くはないけれど、一度覚え始めると早いものであっという間に覚えてしまいました。

息子が知識を身につけることの楽しさ、できることの喜びを感じてくれれば一番です。