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【脱・転勤族2】子どもの発達障害が判明したら、単身赴任がベストだと実感。

自衛官は配置にもよりますが、転勤が非常に多いです。そのため、子どもに病気や障害が判明すると転勤についていくかいかないかで悩むことになります。

1. 海上自衛官の転勤スパンに発達凸凹の子が帯同するのは地獄の修行!

防衛省のホームページでは幹部2〜3年、曹2〜10年と書かれています。

これはあくまでも目安です。海上自衛官の転勤スパンは1年未満〜約3年が多いです。

我が家の場合、私が夫と結婚してから最短で11ヶ月、最長で1年8ヶ月で転勤をしてきました。

海上自衛隊の中でも転勤が多い配置です。2年いるととても長く住んでいるという感覚になってしまいます(笑)。

年1回の転勤へ帯同するために必要なのは

家族みんなが心身ともに健康であること
楽観的でポジティブ思考であること
・肉体的、精神的にタフであること
・フットワークが軽いこと
・社交性があること
・気合い

しかし、息子に発達障害の疑いが出た時、この帯同をいつまでするのか非常に悩みました。

楽観的じゃなくなりますからね(笑)。

遅い辞令が出てからバタバタと動くので、息子のケアとサポートに関して常に不安を抱えていました

発達凸凹のケアって自治体でも温度差がありますし、幼稚園や保育園だって定型発達の子と違ってすぐに見つからない。

公立小学校自体は義務教育なので転校できますが、療育面では待機の多い放課後デイにはまず入れません。特に首都圏勤務の場合は人口が多いので、保活並みに激戦で、人気の施設は数年待ちだったりもします。

2. 組織は家族までケアしません!!自助あるのみ!!

これは民間の会社においてもそうですが、基本的に個人的な家族事情には配慮してもらえません

転勤族で障害や病気がある子と帯同している場合、帯同する家族の心身の負担は大きいです。

自衛官の場合は配偶者が引っ越しの手続きや手配、荷造り、役所での手続きを代わりに行う事も多く、私のように専業主婦なのに体調を崩してしまう方も多いです。

子どもの障害や病気理由での転勤先が配慮されることはないので、自助は必須です。

勤め先の会社や組織はそんな個人的事情まで面倒見てくれませんので、個人的事情は個人で解決しないとなりません。

子や自身の健康不安などがある場合は、病院や相談先などの詳報収集を徹底しておく必要があります。

初めての土地では知り合いもいませんので、自助ができないと「詰んだ」という状況に陥りますし、療育なんて後倒しになりまくって発達支援を受けられない事になってしまいます。

夫の場合、出航等で中長期の不在も多く転勤しても単身赴任状態ということもあり、「1年でまた転勤なんだし、帯同しなくてもよかったのでは?」と思うこともありました。

3. 発達障害、特に自閉症が疑われたら、帯同しないのがベスト!

2年内での転勤なら、自閉症の子との帯同はオススメしません

なぜかというと、自閉傾向がある子は環境の変化に著しく弱いからです。

息子は4歳の頃にASD(自閉症スペクトラム障害)の特性ありと言われましたが、0〜3歳は衝動性と多動が一番酷かったので、ADHDを疑っていました。

また、引っ越しによる新しい環境も全然平気でした。

しかし、物事の変化がわかる程度に成長し、幼稚園に行きだしてから、新しい環境への適応が非常に困難であることが浮き彫りになってきました。

私の夫は転勤の頻度が多く、約1〜2年で異動します。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の息子にとってはこの引っ越しがかなりの負担だったんです。

とても後悔してるのは、1歳半検診の時に「発達が遅いな」と感じて相談したのに不安を抱えたまま転勤について行ってしまったこと

去年の引っ越しでは、幼稚園も変わる、家も変わる、療育先も変わりました。

知っているところ、ようやく慣れてきた人・物・場所がガラッと変わるのは二次障害を引き起こすのではないかと思うほどに息子の困り感のぶり返し・悪化を引き起こし、ストレスから心因性頻尿(おもらし)にもなりました。

息子の発達障害がわかってから、幼稚園は?療育は?どこに転勤なの?いつ辞令が出るの?と常に不安を抱えたまま日々を過ごすのは、息子をサポートしなければならない私の精神的負担にもなりました。

もし、息子が1歳半の時に覚悟を決めて、単身赴任してもらってたら息子は継続したサポートを受けられてて困り感も半減してたのかな?とも考えることができます。

発達のサポートも療育も待機が多く、相談先も療育先も頻繁に変わったので、継続した支援が難しく、療育の効果は半減しているとしか思えません

療育先がない、発達障害児の受け入れをしてくれる幼稚園がない・・・

子育てのサポートや手続きは全部、帯同した家族が負担することになります。

発達障害のある子は一定の場所、地域で安定した支援を継続的に受けられることが一番大切だと思います。

発達障害の場合は乳幼児期の療育が非常に大切だと言われています。

しかし、私達家族のように1年に1度の転勤だと、療育の空きがなかったりするので、支援が途切れます。経験上、ぶつ切り状態の支援では困り感は思ったより軽減できません

帯同は子どもの発達障害を疑った時にやめてしまうべきだったと思いますが、今更嘆いても時間は戻ってはきません。

唯一帯同して良かったと思ったのは、夫も私も転勤しながら難しい息子の子育てを経験して、色々学ぶ事ができたことかなと思います。