発達凸凹息子の就学に向けて〜就学相談と学校面接〜
毎年5〜6月から発達凸凹の子の就学相談が始まります。年長の今年早速、教育委員会との就学相談と学校面談を終わらせました。
1. 普通級に行かせたいのは親のエゴ?
様々なブログなどを読んでいると、普通級の方が良いと言われる人も一定数います。
逆に「療育受けているような子が普通級にいられるのは迷惑!親のエゴじゃないの?!」という意見を見ることもあります。
グレーで特に問題もなく療育すら勧められなかった子であれば普通級に進むと思います。
就学相談をしてる、発達障害の診断が下りている、幼稚園や保育園ですでに加配がついていて療育に通所しているのにも関わらず、支援級はいつからでも入れるから普通級に行かせるべきだという意見を持つ方もいます。
個人的意見では、普通級から支援級に転籍するのは避けた方がいいのではないかと思っています。
普通級から支援級への転籍が悪いわけではありませんが、通知書も普通級とは別ですし、知的がない子や親はどうしても普通級→支援級の流れはネガティブなイメージを持ってしまいます。
物心もつき、思春期に差し掛かった中学年以降での転籍は、どうしても転落のイメージがあるので、子ども自身が「自分はダメな子なんだ」と自信をなくしてしまう可能性もあります。
ただ、自治体や学校によっては、最初は普通級を勧めてくるところもあります。普通級に入れてみてダメなら次年度から支援級という学校も多いと聞いています。
私はこの最初は普通級スタートって、スモールステップに反していると思っていますが、教育現場はどう考えてるんでしょうね。
療育でも最初は1〜2の少人数から10人くらいの小集団にステップアップしています。
学校でも少人数からスタートした方が学校に慣れてくるので、子供自身の安心感が違ってくるかと思います。
2. 学校面談と就学相談の流れ
小学校長面談・見学→就学相談の流れをオススメされますが、どちらが先でも大丈夫です。
就学相談も申し込んですぐ日程が決まる訳ではありません。
3ヶ月くらい待たされる人もいますので、校長面談のアポと就学相談の予約は同時進行でもいいかなと思います。
校長先生も出張とかでいないことが多い上、行事などがあると落ち着いて面談もできなかったりしますので、学校はとにかく早く連絡した方がいいです。
一般的には5月下旬〜7月上旬くらいに学校面談入れてから6月〜就学相談になる人が多いのではないでしょうか。
我が家は6月に校長面談と見学、7月に就学相談を行いました。
注意点:
学校によっては校長面談と学級見学が別日になることがあります!
ですので、同時に行いたい場合は必ず「面談と見学を同じ日に希望」と伝えます。
私が電話した時は見学は言わなかったんですが、校長先生が気を利かして「ついでに見学しましょう!」と支援級と普通級の見学をさせてくれました。
なお、こういう対応はかなり特別らしくて、知人からは「え!うちは違った!見学するって言わなかったから、校長室から出られなかったし、面談後そのまま帰された!」と言われました。結構ラッキーだったみたいです、私。
学校面談が終わったら就学相談でした。就学相談では田中ビネーVによる発達検査を行いました。
就学相談は事前に申し込み用紙(横浜市の場合はサイトからダウンロードできます)に詳細を書くので、必ず細かく書いておくことをお勧めします。
現在居住している横浜市は毎年およそ5000人の就学相談者がいるとのことです。
できればコピーを取っておいて、相談時に持って行き、追加の質問や小学校面談の追加を色違いのペンやポストイットで加えておくとスムーズに相談を終わらせることができます。
3. 就学相談を終えた感想
正直、流れ作業感がありました。事前準備をしておいて良かったと感じました。
発達凸凹、座れない、ゆっくりタイプなら支援級→普通級がベスト
普通級でスタートしても学力に力を入れている学校の場合は、座れない子はトラブルになりやすいです。
支援級から一般級へ移るのが難しいという場合
知的に問題がない、少しの支援で座っていられるというのなら普通級スタートでいいと思います。
逆の場合もそうですが、転籍しやすいかどうかというのは、学校面談時に確認すべき重要チェックポイントです。
交流級が盛ん、支援級から一般級へ移る児童が多いという場合
支援級スタートがスモールステップで進めるので安心です。
特に初めての場所に不慣れな子、授業中に離席があるタイプの子は勉強スピードがまだゆっくりな低学年は、支援級スタートで学校自体に慣れてもらってから普通級に転籍した方が、自己肯定感を損なわずに成功体験をつめます。
4. 転籍希望があれば面談時にしっかり伝えること
支援級を勧められたけども、普通級への転籍を考えている場合は面談時に学校へ伝えておくことが大切です。
我が家の場合は、
「中学校以降が不安だから最終的には普通級で終えるようにしたい。転籍できるように親もサポートして頑張るので、先生の力も借りて子どもを伸ばしたい。」というお願いする形で伝えました。
先生と対立してもいいことは一つもありませんので、先生を上手に味方につけて我が子が学校で過ごしやすいようにサポートしてあげるのが親の役割でもあります。
支援級はカリキュラムが独特なので、普通級への転籍を考えるなら勉強面でのサポート(特に苦手分野)は必要になってきます。
支援級でも高IQで自習が得意な子以外は、家庭での勉強フォローが必須になってきます。
お金があれば家庭教師や発達障害児の専門塾なども検討してもいいと思います。
5. 全ては学校次第
療育の先生、幼稚園の先生、小学校での面談、教育委員会での就学相談を経験してわかったことがあります。
普通級と支援級の転籍のしやすさ、柔軟度は、現場である学校によってかなり大きな差があるということです!
息子の就学予定の学校は非常にフレキシブルな感じでした。
・知的級と情緒級は一緒だが、学びやすさを個別に考慮してくれる
・支援級から普通級への転籍が多い
・普通級から支援級への転籍は可能だがあまりない
・交流級が盛ん
・カリキュラムに関しては親の意見を聞いてくれる
・特別支援学級スタートで転籍がいいのではないか
・最終結論は2月でOK
というのが、面談の主な内容です。
小学校面談では、支援級→普通級の方がいいでしょう、と言われました。
教育委員会での就学相談でも同じことを言われたので、息子の落ち着きのなさが目立ったのでしょうね(泣)。
支援級は就学相談を受け、教育委員会が支援級判定を出さないと入れません。
最終的に選ぶのは保護者ですが、小学校の校長先生からは「支援級判定でも普通級入学できますが、普通級判定だと支援級には入れません。支援級への許可が下りたということは、普通級と支援級の二つの選択肢が用意されたとお考えください。」と言われました。
見学した小学校の支援級はみんな静かに座って各々の活動をしていて、感心しました。
校長先生は「落ち着いてるように見えますが、あの子たちも去年息子さんみたいに校長室に来た時はごそごそとしていっときも座れなかったんですよ!」と言ってくれ、息子がソファーの上で飛び跳ねても驚きもしてませんでした。
他の学校の支援級に就学予定の保護者の方の話では、校長面談だけで帰されてしまって、見学できないのかと聞いたら、「見学は別の日に予約して」と言われたとのことでした。
本当に学校や先生次第というところが大きい転籍や支援級なので、学校見学と面接はしっかり準備をして臨むのが大切だと実感しました。
支援級を選ぶか普通級を選ぶかは2月までに結論を出せば良いと言われていますが、今の息子の様子を見てると普通級スタートは難しいかな・・・と感じています。
正直、支援級はネガティブなイメージがありましたし、今も不安があります。ですが、小学校との面談と見学を終えてから、「支援級でも悪くないかもな」と思えるようになりました。
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