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発達凸凹息子は漫画も読めない?!

発達凸凹の子でも漫画なら読める!漫画大好き!アニメも大好き!というお子様は多いですね。しかし、発達障害児の中でも異質な我が息子は漫画すら興味を持ってくれませんでした。

1. ASD息子が漫画が読めないかも?と気づいた瞬間

幼児向けのドリルなどでも漫画絵をつかったり吹き出しを使ったりして、見やすく、とっつきやすくしてあるものは多いですよね。

歴史などは学習漫画が楽そうだな〜と思って、そのうち買ってあげようかと思っていましたが、ある時、息子のある行動を見て、「この子、漫画”すら”読めないんじゃないか・・・」とハッとしたことがあります。

それは息子が通信教材の中のワークでキャラクターが吹き出しで話してるのを見て、吹き出しを指差し、「これ何?」って聞いてきた時でした。

子供でも吹き出しがあればキャラクターがしゃべっているというのは理解できると思うのですが、息子はキャラクター、変な尖ったのがついた四角(吹き出し)、文字(吹き出しの中のセリフ)を全てバラバラに認識していたんです。

元から、木を見て森を見ずタイプである一点だけに注視してしまい、全体像を見るのが苦手だった息子。

ですがまさか、子供にわかりやすいように、親しみやすいように描かれたキャラクター&セリフすら理解できないとは思いませんでした(泣)。

2. 息子が漫画絵や漫画風の説明を理解できないのはなぜか

なぜ理解できないのか、何が理解できないのか、彼の目にはどうやって見えているのか、を息子のこれまでの言動から考えてみました。

1)表情が理解できない

ASD特性からなのか、息子は人の表情を読むのがものすごく苦手です。

特に絵カードなどイラストで表してるものだと本当に苦手で、発達障害児向けの絵カードですら表情を理解できるのに2年以上かかりました。

例:汗をかいて踏ん張ってる→怒っている、疲れた表情・焦っている絵→泣いてるor怒っている

って感じで、絵が示している感情表現を別の感情を示していると勘違いします。

2)情報量の多さ

漫画は意外と情報量が多いです。

a)絵を見る
b)セリフ、モノローグを読む
c)絵とセリフから状況、感情を推測する

うちの息子は情報処理が苦手。特に感情や抽象的表現が1コマの絵とセリフに詰め込まれてる漫画同時処理が必要になるため、なかなかハードルが高いです。

3)注目する場所がズレる

どうでも良いところに着目します。例えば、キャラクターの髪型の先端とか、口の描き方とか、背景の一部とか、吹き出しの形とか。

これは、絵本の挿絵へのツッコミでわかったのですが、注目する場所が限定的、かつ特殊でストーリーとは全く関係のない部位のため、話から脱線しがちということ。

漫画のコマを見せた時にも同じことがおこりました。

吹き出しの形が気にくわないともう見向きもしないって感じです。

吹き出しの形にすら難癖つけてくる息子にイライラしてしまうので、漫画はまだ早いのか、それとも活字タイプになるのか・・・

3. 漫画は好きじゃなくても読めた方がいい!

漫画は好んで読まなくてもいいのですが、最近の子ども向けの学習教材って漫画表現で描かれてることが多いです。

大人向けの実用書やビジネス書籍ですら漫画でわかる!って謳っており、漫画化されて出版されてるものも多いです。「漫画=わかりやすい」という認識が持たれているのではないかと思っています。

漫画は絵を使って視覚的に表現しているので文章から絵を想像することが苦手な人や活字が苦手な人にはとっつきやすいですからね。

特に歴史漫画なんかは複雑な歴史と難しい登場人物名を絵でキャラクター化して補助しているのでどこの誰それっていうのが絵という情報で入り、定着しやすいのがメリットです。

活字がちょっと苦手、歴史は特に苦手という子でも遊び感覚で読めるのが学習漫画の強み。

コマ割りタイプの漫画じゃなくても、漫画っぽいキャラクターが吹き出して喋ってるなんて、街の広告でも見かけるし、それだけ情報を伝える手段として浸透してるということです。

現時点で息子は文章を読むことは好きじゃないなってのはわかってるので、活字ばかりの本も漫画と同様にハードルが高い。

オール活字でもいいけど、副教材などでそういう漫画表現が出てきた時に読み取れないと困るし、好き嫌いは別として漫画という表現から必要な情報を抜き取れるスキルは習得しておく必要があると思っています。

4. 漫画が苦手な子が漫画を読むにはスモールステップで練習

自閉症スペクトラムの特性がある息子はハイパーレクシア(過読症)ではないので、活字を読むことも得意ではありません。

発達障害の子達の中でも息子はかなり異質だと感じています。

漫画もスモールステップで慣れていけたらいいなと思い試行錯誤しています。

いきなり某有名漫画とか人気漫画はストーリー自体に興味のない息子にはハードルが高いです。

お話が大好きっていう子は漫画も読みこなせると思いますが、息子は物語文はそこまで好きじゃない。

どちらかというと図鑑や辞書を好むタイプ。

こだわりが強いタイプで偏屈で文句の多い息子には、「〇〇が流行ってるから読もうよ」というより、本人の好きなジャンルから持ってきます。

子供向けワークの他に、子ども向け図鑑や本などで吹き出し付きの絵がついたものを一緒に見るようにしています。

慣れというのは大事なので、1コマくらいの漫画表現に慣れたら、4コマ漫画などを読めるようになるといいなと思います。

息子は多分、漫画より挿絵すらない純粋な活字だけの方が無駄な情報が削ぎ落とされるので読みやすいのではないかと思っています。

活字の本は、文字という一つの情報だけに集中できるというメリットがあります。

見るべきところが決まっているというのは自閉傾向のある息子にはわかりやすいのかもとも思います。

とは言っても、まだまだ1人で文章を読むことができないので、毎晩短い文を音読させています。

もう少しバランスよく育って欲しいと思っても、超アンバランスな息子に頭を悩ませる毎日です。