スポンサーリンク

登山旅行で達成感を味わい発達を加速!発達凸凹男児との母子二人旅!

正直息子が3歳の頃は母子で旅行に行けるなんて思いもしませんでした。その後ヘルニアを繰り返してしまったため、旅行なんて諦めかけていましたが、ついに実行しました!

1. 伊豆大島への旅行の真の目的

今回の旅行のテーマは「リュック背負って山登りして達成感を味わい、やればできるという自信をつける!」です

発達凸凹の息子は、コツコツ努力を積み重ねるのが苦手です。

なので「達成感」を得る機会がありません。レゴや迷路もやるけど、うまくいかないとブチギレてしまい、強い爽快感を伴うような達成感を得ていないなって思っていました。

体を動かして達成感を得て欲しいのですが、水泳も体操も嫌いなので習わせてもいません。

そこで、登山を思いつきました。息子は火山も好きですし、基本的に動く事は好き。

登山は歩かないとゴールへたどり着けません。逆にゴールへたどり着いた時の達成感は素晴らしいものだと思います。

今回は首都圏住まいの私たちがアクセスしやすく、私が小学生の頃、家族旅行で行ったことのある伊豆大島の三原山を選択しました。

私の家族旅行では、行きはプロペラ機、三原山に登って、帰りはフェリーを利用したことまでよく覚えています。

呉で毎日5キロ歩いていた息子なら、6歳でも登れるだろうと判断しました。

そして、カバンを持ちたがらない息子ですが、就学後はランドセルや手提げを持っていかなければなりませんので、「リュックを背負い、山を登る」と少しハードルをあげました

首都圏からアクセスしやすいく、最短日帰りでもいける事、三原山は登山ルートも整備されている低山なので、スニーカーでも登りやすいことなども伊豆大島を選ぶ理由にはなりました。

今回は初日に三原山に登り、後日はゆっくりして帰るという超ゆとりプランを立てました。

今回は時短で移動したいため、ジェットフォイルを利用することにしました。

2. 息子の興味(こだわり)を添えて・・・

本当はさるびあ丸の2人部屋を考えてたのですが、お高いので諦めました。

かといって6歳の発達障害の息子を連れて他人と部屋をシェアするのは無理。

雑魚寝なんて安全面からもダメだな〜って思い、高速船の利用のみにしました。

ちなみに最近の息子のブームは船のスクリュープロペラ。

相変わらずの回転物依存症(笑)

それもあってプロペラのないジェットフォイルは、息子はあまり乗り気じゃなかったんです。

ただ、ジェットフォイルの動画や仕組みを一緒に勉強したら、食いついてきました。

基本、機械系は大好きなので見てるだけで幸せそうでした。

3. 岡田港か・・・

伊豆大島は元町港と岡田港という2つの港があり、船は当日「どちらの港を使うか」を決めます。

宿泊先が元町港の方でとったんですが、なんと当日は岡田港着・・・

岡田港から元町港まではバスが出ていますが、タクシーを利用し宿泊施設へ行きました。

地元のタクシー運転手さん曰く、元町港は海が荒れやすいそうです。雨の日は確実に岡田港だそうです。

レンタカーを運転できる人は事前に予約しておくと良いかもしれませんね。

4. いざ、三原山へ・・・

今回は山頂口までバスやタクシーで行く、有名な温泉ルートを使う・・・のではなく、なんと元町港から御神火スカイラインを通って登り切りました

昔はもっと楽なルートで行った記憶なので、「あれ?こんなに大変だったっけ?」と途中で泣きそうになりました(笑)。

御神火スカイラインは2013年の土砂災害で大規模な被害を受けていますが、修復されています。

舗装されていて歩きやすいですが、横浜桜木町の紅葉坂のような坂道が延々と続きます(山ですからね、当たり前ですね)。

河川や流木をせき止めるための工事もされておりましたが、所々数年前の土砂災害の爪跡も残っており、土砂災害発生直後に江田島に転勤で引っ越した日のことを思い出してしまいました。

今回、普段リュックを持ちたがらない息子には飲み物を入れたリュックを背負わせてのチャレンジです。

1050:元町港近くの役所を出発。

1130:御神火ライン麓の公園でお昼休憩。山頂口目指してひたすら登る。

1300:山頂口到着。休憩。

1330:頂上へ向けて歩行開始!

1430:頂上到着!

歩き始めてから3時間半で頂上に到着しました。

途中、「もう帰ろうか・・・」と私の方がバテてしまいました(笑)。

が、息子は疲れながらも「登る!」と登りました。途中、雲の上に乗っかるように富士山が見えて、息子のテンションが上がったのは助かりました。

頂上への道は固まった溶岩を触ったり、足で踏んだりしてザクザクと登りました。

山頂に着いた息子とハイタッチ!

初めてちゃんとリュックサック背負って、3時間半も山を登れたんだよ!途中しんどかったけど、挑戦して「登る」って言って最後まで登れたのは本当にすごいよ!

と褒めちぎりました。

お母さんも超がんばった。挫折しかけたけど、乗り越えてやり切ると気持ちいいね!自信がついた!

と自分の褒め方を実践しました。でも、本当に私もよく登ったと思う(笑)。

固まってるとはいえ、石が好きな息子にはとても刺激的だったようで、リュック背負うのも苦にならないくらい終始興奮していました。

5. 文句の多い息子が挫折しないためにした声かけ

途中、途中で、「もうここまで登ったね!」「今〇〇くらい!」「桜が咲いているね!」「わ〜!すごいいい景色だね」「さっきいた港があんなにちっちゃく見えるね!」「(息子の名前)、すごい頑張ってるね!」「後もうちょっとだね!一緒に頑張ろう!」「お母さんが、もうダメかもしれない(弱)」など、少しテンション高めに、景色を楽しみながら、時折自分の弱音も吐きながら(笑)、声をかけました。

息子が「疲れた〜〜。まだつかないの?」と言い出した時が勝負です。

絶対に「じゃあ、引き返す?!」とイライラした口調で言わないように気をつけました

もし、本当に疲れちゃったら、来た道を帰ろうね。お母さんはもうヘトヘトだから、どっちでもいいよ。山で無理は絶対にダメだよ!」と注意喚起した上で、息子に登るか下りるかを決めさせました。

5分でもいいので、ちょこちょこ休憩挟んで登るように心がけました。

下山は流石に疲れてしまったので、山頂口までタクシーを呼びましたけどね。久しぶりに足が棒になりました。

1泊した翌日は火山博物館へ行きました。その後、元町港のターミナルで休憩し、タクシーで岡田港へ。

息子は岡田港のフェリーターミナルのベンチに座って、1時間ほど抱っこして寝かせました。

土砂降りになってしまって、出かけるどころではなくなってしまったのは残念でした。

5. 旅行を終えて

今回、息子は初登山は成功となりました。

頂上付近で母子2人で「太ももが痛い〜〜」と言い出したり、もう最後は自分との戦いに突入しましたが、息子の頂上への執着もあり、ちょっと休憩し、頂上を目指して歩き続けることができました。

私の方がバテてしまって、「もう、ここまででいいかな〜」と息子に聞いてしまい、息子から喝を入れられるヘタレっぷりでした。

登りきった時に息子が「やった〜!登れた〜!」と今までにないくらい喜び、達成感を味わってくれたので、旅行の目的は達成されました!

後日、息子はやはり若さゆえに、筋肉痛も全くなかったようです・・・

三原山に登った翌々日に筋肉痛と疲労に襲われた私ですが、腰が痛くなる事はなかったのでホッとしました。