二学期の不登校問題と対人関係トラブル1
夏休みも終わり2学期が始まりました。発達障害の子は2学期は不登校にやりやすく、要注意と言われています。
1. ASD息子の登校渋りに拍車をかけているモノ
発達障害の子はもともと集団生活が苦手な子が多いです。
1年生なら、2学期から本格的に学校生活が始まります。
ゆっくりできた夏休み明けから突然時間区切りの学校生活に戻るわけですから、健常児の子でもしんどさを感じる子も多いです(私自身もやっぱり夏休み明けは憂鬱でしたし・・・)。
息子は入学式早々から学校が大嫌い。夏休み中も「学校なんか行きたくない」と毎日のように学校の文句ばかり言っていました。
息子の場合はASDの特性があり、切り替えや集団生活が苦手という土台があり、なんと夏休みが始まってから毎日「学校に行きたくない・・・」と愚痴をこぼしていました。
そんな息子ですから、想定通り2学期初日から毎日行き渋っています。
・休み明けの切り替えのしんどさ
・残暑による疲れ
・運動会の練習(集団行動)
・1学期に学校であったネガティブな体験
気候や環境の切り替わりでしんどいのなら、対応も比較的しやすいのですが、一番問題なのは「1学期であったネガティブな体験」はなかなか解決せずに困っています。
2. 人間関係のトラブルは不登校に直結しやすい?!
発達特性がある場合、集団に馴染めず不登校というケースもよく耳にしますが、我が子の場合は1学期であったネガティブな体験=人間関係のトラブルが行き渋りの大きな原因になっています。
息子の場合、教員からの叱責、児童同士のトラブルが非常にネガティブに作用してしまったと考えています。
障害の有無関係なく、人間関係のトラブルというのは学校でも会社でも不登校や退学、退職の理由に直結する重大な原因ではないでしょうか。
特に子どもの場合、学校という狭い環境が世界基準になってしまいます。
その狭い世界で1日の大半を過ごすわけですから、狭い世界が地獄のようであればあっという間に心を壊してしまいます。
息子の場合、入学早々トラブルがありましたが、普通級の上級生による暴言でしたのですぐに対応してもらえました。
しかし、1学期に同じ支援級の子からも暴言や暴力を受けることが増えてきたようです。
加害する子は1人なようで、名前もわかっています。特性からそうなってしまうんだなっていうのは、私から見てもよくわかります。
しかし、相手が障害児だからといって、許容できる範囲を超えたなら然るべき対処が必要です。
3. 相談し、様子を見て考える
まずは学校に相談します。
我が家は連絡帳などに書いて、学校に伝えてきましたが、残念ながら対応はいまいちなようでした。
よくよく探ると、相手の子は先生がいない、見ていないところで加害行為に及ぶことがあるようでした。
「その都度、すぐに先生に報告してね」「先生のところに逃げて」「保健室に行ってもいいよ」「しんどくなったら早退してもいいよ」「相手にきっぱりやめるように言い返してね」
など、方法は伝えるのですが、本番には弱いのか、言い返すことも逃げることもできずにフリーズ状態になってしまうようです。
ある朝、息子が加害児童と昇降口で一緒になった時に泣き喚いてしまったことがありました。
学校でパニックには陥らなかった息子が突然パニックになったため、昇降口にいた先生が驚いて事情を聞いてきました。そのため、その先生に事情や相談はしている旨を伝え、再度対応をしてもらうようにしました。
「〇〇くんがいるから、学校に行きたくないそうです。連絡帳にも書いてはいるのですが、朝、ここまでパニックになることは初めてです。対処はされているのですか?」とはっきり言いました。
もちろん息子の主張だけが正しいわけではありません。大袈裟に言ってしまうこともあると思います。
一度、加害児童が息子に暴言を吐いたところを普通級の子が目撃して先生に伝えてくれたことがあり、その時には「優しい子もいるね」と息子に伝えて、学校にいる子全てが敵ではないと教えたこともあります。
クラス全体からいじめられている、疎まれているというなら即欠席させますが、優しくしてくれる子もいて、息子も「〇〇さんは優しいから好き」とポジティブに捉えていますので、様子を見つつ見守っています。
4. 「学校に行きたくない!」休ませるか、行かせるか
これは非常に個人差があって、どれが正解かは正直わからないです。
私は休ませる基準を設けておくと判断しやすいと考えています。
児童精神科の先生に相談をしてから、学校を休ませるかどうかの基準を親の方で定めました。
私が設定した、(風邪以外で)学校を休ませる基準は、
・ストレスから身体症状がでる
・いつもとは違う状態で登校を拒絶する
・学校帰りから朝までずっと様子がおかしい
・自傷行為の悪化
などという「いつもとは違う」と感じる時です。
思春期だと難しいのかもしれませんが、小学校低学年の息子は精神年齢も幼いのですぐに態度出るため、よく観察すればSOSは察知できます。
「なんとなく行きたくない・・・」という、子ども自身に理由がわからないこともあるそうなので、「どうして?」と尋問しないように気を付けています。
あとは「耐えられなかったら帰ってきていいからね」ということを本人と学校に伝えています。
本当は行ってほしいけど・・・という意味や態度を匂わせると子どもに余計なプレッシャーを与えてしまいますので、休んでもいいという場合は注意が必要です。
息子の場合は、不登校や拒否に理由(原因)があることが多く、その理由がわかると本人が納得できて落ち着ける特性があるので、一緒に理由を探ることは多いです。
その結果で、行くか行かないかを親が判断します。息子が行くって意固地になることもあるので、「休ませた方がいい」と親が判断した場合は休ませるようにしています。
学校は絶対に行かなければ(行かせなければ)ならない所ではない、とまずは親が腹を括っています。
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