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ひらがなを書くのが嫌いな発達凸凹男子へのひらがな(書き)教育

うちの息子は漢字は嬉々として書きたがりますが、平仮名は大嫌い・・・という変なこだわりがあり、就学までに目標とした平仮名の書きがだいぶ遅れてしまいました。

1. 読めるけど、書けない問題

息子はひらがなを読むことは読めます。たまに、ちとさ、ぬとめを間違えますけど、まあスラスラ読めてきた方です。

数字はさほど苦労しませんでしたが、ひらがなの『書き』は息子が激しく抵抗し、就学までに書けるようにはなりませんでした(嘆)

せめて自分の名前くらいは書けるように・・・と書く練習も始めました。

しかし、この書くという作業が、もともと手先が不器用だった息子には嫌悪感があったようです。

息子の場合、発達特性で不安が強いので、「自信のないことはやりたくない、初めてのことはやりたくない、できないことはやりたくない」という超消極的な姿勢。

新しいことにワクワクしてチャレンジしてほしい!という親の気持ちとは裏腹に頑としてやりたがらない・・・

ドリルも沢山用意しましたが、まあ、ほとんど金をドブに捨てたレベルで見向きもしてくれません。

1回も使わず、捨てるよりは誰かに使ってもらおうと、売りに出したドリルも多いです。

そんな中、息子が興味持ってやり出したドリルが、学研さんから出ている「でんしゃのひらがな練習帳」です。

くもんのひらがな系や他の動物が書いてあるひらがなは見向きもしませんでした。

2. こだわりが強いなら、こだわりに準じたドリルを選んでみる

今は色々ドリルがあります。男の子でも女児向けドリルの方が合うこともあるし、女児でも男児向けの戦隊モノドリルが好きという子もいます。

ひらがなを断固拒否して書きたがらない息子の場合、

(1)ひらがなを書きたい!と思わせる
(2)旬の興味に応じたドリルを与える(場合によっては手作り)
(3)順番は無視して書きたいページから書いてもらう

という手順を踏んでいます。

ひらがな表をあ〜んまでなぞり書きさせようと思っても相当気分がよくないとやってくれませんでした。

くもんのひらがなドリルも全然やる気なし。

今回、偶然本屋で学研さんの「でんしゃのひらがな練習帳」を発見して即購入!

夫からは「また買ったんかい!」と呆れられましたが、無視です(笑)。

1冊1000円未満ですし、5冊買っても、ちょっとおしゃれなカフェでケーキとコーヒー頼んだと思えば安いものです。

3. カラーペンでドリルへひと工夫

このドリル、書き順が色の丸がついてるだけなんです。

色の順番見て覚えないと書き順通り書けません。

色の順番ガイドは乗ってるけど、めんどくさがりの息子が、いちいち確認するわけがありません。

ですので、息子が理解している数字と色で書き順を補助しました。

色は淡目のフリクションマーカーを使ってますが、色鉛筆でもいいと思います。

書き順に色をつけて補助する時、1→2→3→4→5という順番の色を統一しています。

書き順1番目はピンクなら他のページの文字もピンク、2番目が黄色なら他のページも黄色・・・という感じです。

書き順通りじゃなくてもいいと思うけど、学校でも書き順は厳し目に指導されると耳にしたため、書き順もしっかり覚えてもらうように工夫をしています。

4. 全部やらなくてOK!声掛けでさらにもうひと工夫

買ったドリル、全部ページやってませんが、非常に汚い字ながらも、ひらがなは書けるようになっています。

書くことに強い拒否感や抵抗感がなくなればいいかなぁと思っていましたので・・・

最初の抵抗感をなくしたので、気が向いたら別のひらがなドリルも書いてみたりしていました。

もちろん、やり切った方が達成感も味わえるし、自己肯定感も上がるのでいいのですが、全てのドリルを全ページやる必要はないと考えています。

できるページは飛ばしたり、逆に苦手なところは別のドリルや同じページをコピーしたりして別日にやってみたりしています。

もうひと工夫として、ひらがなをなぞる時に擬音語を使ったり、(例:とめて、はねる時に「ピタ!ぴょん!」など)なぞり書きの時には、「がたんごと〜ん!グレーの線路から脱線しないように運転してくださ〜い」「線路はグレーの溝に沿って敷いてくださいね〜」と、息子が好きなものにつなげて声かけをしたりしました。

やる気がイマイチの時、うまく書けなくてイライラしそうだなって感じた時には有効でした。

「1人でやるから、あっち行ってて」となったらしめたもの。集中してきた証拠で、黙々とやり始めます。

嫌いなものをいかに楽しく学ばせるか・・・

好き嫌いの振り幅が大きく、好きなものが狭いという発達障害の息子には、常にこの工夫を強いられます。

大人や健常児のように我慢して苦手でも嫌いでも頑張るというのが苦手なASDの息子。

私も足らぬ頭をフル回転させながら、自分もイライラしないように楽しい声がけを心がけています。