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発達障害グレーゾーンは感情のコントロールが苦手?!暴力的な癇癪への対処方法

2020年8月28日

息子は発達障害の特性が出てきてから、癇癪が酷いです。しかも物を投げたりと暴力的!さらに最近は第1次反抗期が来ているのか、自傷行為だけでなく、親に対する他害行為が出てきて困っています。うちでできる対応は何だろうと考えて毎日行動しています。

1. 癇癪を起こして自傷行為!への対処方法

息子はパニックになると頭を叩く癖が2歳前からありました。この行為は非常に周りを驚かせます。 頭を叩くのは良くないので、最初は叱っていたのですが、効果はありませんでした。 では、どうしたかというと、頭を叩き始めたら、 そっと手を添えて、「頭はいいこいいこね」と教えていました。
それを数週間繰り返し、一時期は引っ込みました。

ですが、3歳頃にまた復活しました。 この頃には注意されて嫌な気分になると「悪いこ!」みたいな感じで自分で自分を罰しているような感じで頭を叩くようになったのです。

パニックになる事で頭を叩くので落ち着かせることが大事です。まずは頭をたたいている手を優しく押さえ込んで、抱きしめるようにしています。そして落ち着いたら、「落ち着いたね」と声をかけ、注意事項を諭すようにしています。息子も少しは考えられるようになっているので、「何故ダメだと思う?」というように理由を考えさせるようにもしています。答えられなくても、「〇〇だからダメっていったんだよ」と教えています

2. 癇癪を起こして他害行為!噛みつき、爪を立ててくる!!試し行動?解消法は?

幼稚園に上がって暫く、休園なども挟み1学期が始まったあたりから、問題行動が出てきました。
他害です。幼稚園では聞いていませんので、お家でだけです。
ターゲットは私、夫の2人。
癇癪を起こして物を投げて注意すると大泣きをしながら、爪を立てたり、噛み付いたり、叩いたりしてきました。

よく観察してみると、息子がこの激しい癇癪で他害を起こす原因がつかめました。

3. 癇癪から他害行動が出るパターンを考える

・親が別のことをしている時(注目して欲しいのに相手にできない時)
・自分の要求が通らない時
・おもちゃでうまく遊べない時
・不適切な言動をたしなめた時
・眠くて癇癪を起こし、物を投げ、注意された時

息子がカーッとなって理性を失い、注意され、キレ出すという流れです。特に疲れている時、眠い時、暑い夏はイライラしやすく、癇癪スイッチが入りやすいです。

やってしまったNG対応は、私の腕に爪を立ててきたことがあり(血が出た)、私はペアトレ実行でスルーしていたのですが、夫の方がキレてしまって「お母ちゃんに何しとんねん!!!」と怒鳴りつけてしまったんです・・・

これでは負のループができてしまいます。傷つける→怒鳴られる→親の注意を引けたと脳で学習してしまうので、非常によくありません。よく育児書などに書かれているのがお菓子を買ってと駄々をこねて、親が根負けして買ってしまうやつですね。

大抵1〜2回の癇癪は大人も我慢してスルーできるんですよね。冷静に対応できます。 ですが、3回以上となると親が感情に呑まれてしまうことが多くなると思うんです。
何かしらの原因はあるものなので、癇癪が起きたら、起きるパターンを考えるのは大切です。

4. 癇癪を起こす前に対応することが一番大事

そもそも癇癪を起こさなければいい話ですが、癇癪というのは幼児期であれば仕方ない面もあります。ですが、癖になってしまうと、就学後、大人になってからも困ってしまいますので、早めに対応してあげるのが子どもの将来にとってもいいと思います。まずは、よ〜く子ども自身を観察することから始めます。

息子の場合、いきなりカッとなっておもちゃを投げるということはなくて、前兆があります。 ブロック系のおもちゃをやっている時に多いのですが、 うまくできない→愚図る→激しく愚図る→物を投げる

このルーティーンを変えることが大切になります。やめさせたいのは「物を投げる(八つ当たり)」の部分です。 しかし、考える力もつけさせたいので、愚図る前に手伝ってしまうことはあまりしていません。

うまくできなくてぐずり始めたら 「うまくできなくて悔しいね」 「どうやったらうまくできるかな」 などと声をかけます。激しく愚図りだしてもしばらくは気持ちの代弁を繰り返します

私も短気なのでカッとなってしまう気持ちはよくわかるんです。
「うまくできないとムカつくよね!」「ほんと腹が立つよね」「イライラしちゃうよね」 と感情に寄り添う発言の後、助言をしています。 他の行動に誘うこともあるのですが、癇癪を起こしながらも続けたい気持ちがある時は他の行動はしてくれません。

そういう時は 「一度落ち着いてみよう」「深呼吸しよう」と言って、一緒に深呼吸します。 深呼吸の方法は絵本を見ながら。動画でもいいかもしれません。

大人でもイライラしたら、何かに力をぶつけないとスッキリしない!!という人もいますね。 深呼吸だけじゃこの怒りは治らない!!! そんな時は投げても良いもの、叩いてもいいものを渡します。
「ど〜〜〜しても何をしても、怒りがおさまらなかったら、人を叩いたり、おもちゃを投げるのではなくて、〇〇を投げなさい/たたきなさい」などと言います。衝動性をぶつけてもOKな物を用意することでハードルを下げるのと、治らない怒りを溜め込めない時の対処方法として用意しています。

投げるもの・叩くもの・握るものを用意する

投げてもいいものは、くちゃくちゃに丸めた新聞紙や紙風船、軽くて柔らかいボールです。万が一窓に当たっても割れないものです。

紙風船は叩いても大きい音がして、音で冷静になれる事もあります。 枕やクッションなど。パンチバッグを買ってもいいかもしれませんが、息子はパンチバッグを怖がるので、クッションなどにしています。 ベランダなどでお布団を布団叩きでパンパン叩いてもらうのもいいかもしれません。
お家では粘土やスクイーズボール(グリップボール)も使います。

ものを使う怒りの発散方法は家ではできますが、外ではできません。ですので、もしお外でイライラしてしまった時の対策も考えて練習しています。それはスクイーズボールや服の裾、ハンカチなどをギューっと握る事。握り拳では怪我をしてしまいますから、スクイーズボールなどがないときは服の裾やハンカチなどを握るように教えています。

深呼吸で感情コントロールできるのが一番ベストですので、呼吸法メインで教えています。ただし、深呼吸だけではどうしても抑え切れない怒り!ということもあります。そういう時の対処法も考えて教えてあげています。

5. 親子でできるアンガーマネジメント

我が家では普段からアンガーマネジメントを子供に教えるのに、絵本を読み聞かせています。

ガストンのきぶんをととのえるえほんシリーズの『おこりたくなったらやってみて!(オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ著)』という絵本です。

子ども向けなので内容はとてもシンプルですが、実践する呼吸法も書いてありますし、小学生以降でも使えそうです。

息子が癇癪を起こした時に「こういう時はどうするんだっけ?」というと「ガストンする!!」「ふー」ってします。最初は絵本なんかで効果あるのか疑問でしたが、親が思った以上に効き目がありました。

親も一緒にやることで勉強になります。幼いうちから感情のコントロールができるようになると言うのは大切なことですね。特に発達凸凹がある子は感情のコントロールが苦手だったりします。
親子で感情のコントロールを学ぶことで、一緒にネガティブな衝動性を抑制していければいいですね。