喋りっぱなしで会話にならない!発達障害の特性があっても多弁&おうむ返しから会話へ繋げる練習方法
息子は言葉は遅いのですが、エコラリアがあり延々と喋ります。しかし、会話ができなければ、言葉を理解しているとは言えません。いつまでも会話ができないのは私のせいかも?息子との接し方を見直しました。
1. 言葉は「話す」のに会話ができない息子
1歳半検診の時には、「言葉がでていなくても、理解していれば発達しています」と言われました。
絵本を読み聞かせている割には、宇宙語ばかりで言葉が出てきませんでした。しかし、ほぼ母子だけで過ごし、他の子とも接触がなかったので、仕方ないのかなと思っていました。
3歳ちょっと前にやっと3語文が出てきました。しかし、この頃から自分で意味不明な造語を作ったり、人の話は聞かず、一方的な喋り(多弁)だったりして、周囲は困惑気味でした。
また、遅延性、即時性エコラリア(おうむ返し)も多く、人とのコミュニケーションが取れません。質問を質問で返すので会話も成り立たないのです。
例えば、「お名前は?」と聞くと「お名前はぁ〜〜?」と返す。こちらが言った言葉をそのままいう状態が3歳過ぎてもありました。
4歳近くなった今でもおうむ返しは見られます。絵本などの文章をいきなり話だしたり(遅延性エコラリア)、質問(5W1H)の意味がわからない時、答え方がわからない時におうむ返しで返答することが多いです。
2. 言葉を理解しているかどうか調べる方法
これは言葉が出ていなくても「赤い車をお母さんにちょうだい(取ってきて)」と言った時に正しいおもちゃを持ってこれるかどうかで判断できます。
まず、「赤い、車、おもちゃ」という言葉と物がリンクしているかが重要です。おもちゃという言葉が理解できなくても赤い車という言葉がわかれば、そのものを手にすることはできます。
次に、「お母さん」「ちょうだい(取ってきて)」を理解しているかどうか、です。理解していれば持ってこれます。ただ、赤い車がわからなければ、青い花のおもちゃを持ってくるかもしれませんし、色だけわからなければ、シルバーの車を持ってくるかもしれません。
2.5 言葉の理解の程度を見極めるためにしたこと
赤ちゃんの場合、言葉は1語文から始まりますので、言葉の理解度を測る時には投げかけた言葉を分割して考えるようにしました。
・そもそも単語と物が結びついていないのか
・文章の中でわからない単語があったか
・言い回しがわからなかったのか
・短文だと理解できるのか
・長文だとどの程度理解できるのか
・私の言葉を聞いていたか
とにかく息子を観察してきました。言葉の理解も観察と分析をしながら理解できていないところを発見しないといけません。
子どもの言動を観察し記録をつけるとどういう状況でどういう言葉が出るのか、どういう仕草をするのか、連動しているのかなど、困りごとの詳細がわかってきます。
こうした記録は、専門家に相談した時により具体的なアドバイスを受けることができるので、おすすめです。
3. 言葉を増やすためにはインプット重視?アウトプット重視?
一番最初に話した意味のある言葉(単語・一語文)ですが、息子の場合は「葉っぱ」でした。葉っぱを指差しながら、「これは、葉っぱ。葉っぱ。葉っぱ」と実際の物に触れながら、単語と物を結びつけていました。
息子の場合は即時性エコラリアが顕著でしたから、すぐに「ぱっぱ」と答えました。また、名詞を覚えたら、「緑色の葉っぱ、だね」「赤い色の葉っぱもあるね」など形容詞をつけて色を認識させたり、徐々に文章を長くしました。
まずは言葉はインプット重視です。単語を知らなければ、伝わる言葉としてできませんので、言葉を沢山教えることは重要ですし、今でも語彙力を伸ばすためにインプットは重視しています。
言葉の理解が進んだと判断したら、アウトプットも促していく必要があります。
言葉でのコミュニケーションはアウトプットがないと進みません。アウトプットといっても、息子のように人の話を遮断して常に自分の言いたいことだけを話し続けてしまうのは、お話ができるとは言えないでしょう。
言葉は自分の意思を伝え、相手とのコミュニケーションを取るための重要なツールです。話すことも大事ですが、人の話を聞けるということも重要です。言葉のキャッチボールができて初めて「お話ができた」という合格点です。
私はインプットに偏り過ぎてしまい、息子の話を聞くことをあまりしませんでした。息子が話してもうまく伝えられないので、「〇〇ってことだよね」と話を絶ってしまったんです。
今の話を聞かない息子を見ていると私の対応は最悪だったと反省しています。発達障害の特性があるからこそ、もう少し待って息子の言葉を聞いてあげていたら、会話力がついたのかなと後悔しています。
言葉を増やすにはインプットは欠かせませんが、同時にインプットした言葉を適切にアウトプットさせる練習をしないと、会話、言葉のキャッチボールができる段階にはなりません。
息子の場合は多弁があり、人の話を聞きません。ですので、聞く練習も必要になります。
4. 言葉のキャッチボールを習得するために親ができること
色々やり方はありますが、一番大事なのは聞き手が待つことです。
子どもと会話した時に質問し、子どもが答えるまで一定時間待つことが大事です。その質問にめちゃくちゃな答えが返ってきたとしても、親が子どもの話を聞くという姿勢でないと、子どもも聞けるようにはなりません。
現代の親は忙しいですから、つい子どもを急かしてしまいがちではないでしょうか。私は早口なので、子どもに伝える時に言葉のスピードに気をつけるようにしています。
私が色々調べてアドバイスを貰い実践している方法は、
親が落ち着いた状況を作り、ゆっくりと時間を取って、アイコンタクトをしながら、待つ、聞くようにします。
私はせっかちなタイプで息子を待つことが全然できていませんでした。よく考えると息子の会話力、コミュニケーション力の低さは、息子の特性だけではなく、私の関わり方の問題でもあるかもしれません。
ボールを使って、ボールをキャッチしたら話すという練習方法もあって試したのですが、息子にはまだ早くてできませんでした。
今は寝る前に息子とゆっくり会話の練習をしています。横になって、落ち着いてスキンシップを取りながら、お話をしてもらいます。質問もしたりします。
寝る前ですので、私もゆっくり待つ心の余裕がありますし、息子もリラックスしている状態なのでゆっくり考えながらお話することができるようです。
まだまだ時間軸がめちゃくちゃなので、「それ昨日じゃなくて先週の話じゃん」とか「何度同じこと言うの。しつこいなぁ・・・」と思うこともありますが、グッとこらえて、「そうなんだ。それはいつあったの?今日?」とか、「そうなんだ〜」と同意します。
息子は伝えることにも、話を聞くことにも困り感があるのはわかっています。ですので、毎日少しずつでいいので話をしっかり聞くようにしています。
私が実践している息子の会話を聞くときの姿勢は
・余裕のある時間帯を見つけて行う(私の場合は寝る前が多い)
・答えられそうな質問から始める(「今日は何か楽しいことあった?」「幼稚園どうだった?」など)
・子が話しているときは相槌をうって、目を見て(アイコンタクトをして)聞いてあげる
・子どもが話し終わるまで待つ。口を挟まない
・子どもが話し終わったと思ったら、ポジティブな言葉や褒め、子の気持ちに寄り添う言葉をかける
・笑顔で穏やかに接する
・話すスピードを意識的にゆっくりにする(私が早口なので)
・5W1Hの質問で答え方がわからない時は親が答えを推測して「〇〇だからかな?」など代弁して答え方を教える
お互いにリラックスできる状況を作り、私が息子の話をしっかりと聞き、受け答えをきちんとしてあげることが大切(お手本になる)だと思い、日々意識しています。
息子の場合、幼稚園での活動もあるので、少しずつ会話力はついてきたように思います。とにかく歯磨きと一緒で毎日継続することが大切ですね。
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